巻障子完成!

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見る人が見ればすぐにわかる真宗大谷派の御本堂です。

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この度、巻障子(折障子とも)を制作させていただきました。
何処の部分かわからない方のために一応説明しますと、クローゼットのアコーディオン扉のようにパタパタと開けるようになっているのです。僧侶のみが上がれる仏様の間、内陣(ないじん)と、一般参拝者がお参りするスペース、外陣(げじん)を分けている障子です。撮影のためにすべて閉じていますが、お勤めの際はもちろん開きます。

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仏具を扱うようになって10数年になりますが、新規で巻障子の取り付けをするというのは初体験のため、いろいろと勉強させていただきました。特に、完全に開くと90度ではなく100度(少し外側に)重ねた状態で開くようになっており、これを考案した人は天才だなと関心するばかり。まさにコロンブスの卵で、一度仕掛けを見てしまえば、簡単な計算で金具の付け方を割り出せるのですが。

僕の作業は最初の採寸と最後の現場設置。仏具というのはものすごく分業になっていて、すべての工程を別の職人さんが作ります。ですので、今回のようにすべて国内で製造したものでも、中には、直接お会いしていない工程の職人さんも沢山います。お互いの信頼で成り立っていますので、最初に1㎝間違って発注したら数百万円の作品がパーになるわけです。緊張するでしょう。お寺は近くもないのですが、何度測っても不安で3回は測り直しにきました。取り付けは0.1mm制度でギャップ調整をしていきます。作業を進めていくと完璧に発注通り仕上げてくれた職人さんたちに感謝せずにはいられません。

北海道のお寺は古くても120年前後の歴史ですが、1代か2代前の時点で巻き障子は入っているお寺がほとんどです。現代の僕らが作業するようにレーザーの測定器や便利な電動工具もない時代でしょうから、どれほどの苦労があったかわかりません。

念珠は持つ人ごとの想いが詰まったものですが、寺院仏具というのは、とても壮大なスケールのご縁を感じるわけです。また、その大きな歴史に少しでもお力になれたこと、誇りに思います。

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