自分でできる!天然石の穴加工

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※(当ブログでは、念珠=数珠として書いています。文脈上の理由などから混在することがありますが、ご了承ください)

前投稿でも書いたように、せっかく手に入れた天然石ビーズなのに、穴が小さくて困ったという方は多いかと思います。

天然石の穴の加工方法を大公開

大前提ですが、実際にお試しの場合は自己責任でお願いします。
思わぬ事故や石が破損する可能性があります。

さて、今回はラピスラズリで実際に加工しながら説明したいと思います。

ラピスラズリといっても、ラズライト、ソーダライト、アウイン、ノゼアンという四つの成分が混ざって出来た混合体ですし、その他微量な成分が混ざることもあります。

それによって色と値段もずいぶん差があります。
そして、加工の際に重要なのは「硬度」です。

モース硬度

硬度は厳密に知る必要はあまりなく、目安となるモース硬度というのを知っていると便利です。
これは、一番堅いダイアモンドを10としたときに、どれくらいの堅さがあるかという指標です。

例えば、よく知られた宝石の類いは8以上、水晶は7です。
ラピスラズリは5~5.5となっています。単一成分ではないので変動します。

モース硬度5というのは天然石の中ではやや柔らかいほうで、身近なところでは、ガラスと同じくらいの扱いやすい石と言えるかと思います。モース硬度7でも加工することはできますが、もう少しやっかいだという心構えが必要です。(機械の回転数や作業時間に影響します)

今回お預かりしたラピスラズリの念珠は、ボサの穴は問題ないのですが主玉の大きさが極端に小さいものです。

ピン先になっている精密ヤスリや、天然石用のリーマーもありますが、とても時間と労力がかかり現実的ではありません。

そこで、電動のルーターがオススメです。リューターとも表記します。

電動ルーター

電動ルーターと聞いてピンとこない方もいるかもしれませんが、歯医者さんが歯を削る機械というとイメージが湧くでしょうか。医療用とは異なりますが、似たような構造になっています。

ホームセンターなどでも簡単に手に入り、数千円でも買うことが出来ます。
ただし、安価な道具はモーターが貧祖なので、頑張ってもせいぜい15分程度の連続運転しかできません。

「ホビールーター」と書かれているのはこのタイプです。
何十個も続けて作業する場合には、価格は10倍ほどしますがやはり業務用がいいです。
さらに本気でやりたい方は、ぜひ回転数調整とフットスイッチ対応のものが良いかと思います。

これで、こんな風に穴を開けていきます。
結構粉が飛び散るので、目や指先の怪我には注意してくださいね。

回転数と温度

摩擦であっという間に、持っていられないほどの高温になります。

高温になるとルータービット(刃先)がすぐにだめになってしまいます。ビットも結構高いですからなるべく長持ちさせたいところです。

そこで、ボールに水をためて、水を掛けながら作業していきます。
素手で触らなくても天然石を固定するバイスもありますが水で錆びるし、微調整に時間がかかるので僕はいつも素手で保持しています。

回転数は低めから調整して、熱が押さえられるようなら上げた方が作業効率は良いです。
このあたりはやりながら微調整するしかありません。
焦ると、玉を割ってしまいますよ。

どんなビットが良いか

ビットはいろんな種類があります。それこそ、歯医者さんみたいですね。
どんなときにどれを使うかは完全に経験値です。
加工の目的にもよりますし、アイディア次第でいろんな使い方ができます。

ドリルはダメ!

普段、工具を使い慣れていない方は、安易に「穴を開けるならドリル」という発想をしてしまいがちです。

こういうタイプ、いわゆる「ドリル」では、加工することが出来ません。
玉が割れてしまいますので注意してください。

穴が広がりました

比べてみると、こんな感じです。

今回の写真の玉は計ってはいませんが、見た目で、直径を1mm弱広げました。

非常に微妙な違いではありますが、この差が重要です。

ラピスラズリを削ると・・・

余談ですが、安価なソーダライトも、「ラピスラズリ」と表記して平気で売られています。
本当に、この業界の悪い体質・・・。

愚痴はさておき、ラピスラピスラズリは削ると青い粉が出るんですよ。
冷却用の水も、このように青色になります。

見た目によく似ていても、成分がソーダライトばかりの場合、白いこなしか出ません。冷却用の水も白く濁ります。

自分でできる!天然石の穴加工

いかがでしたか。
専門に加工している業者は超音波振動で削る機械を使いますが、この方法ならどなたでも自宅で試せます。
なんとか穴を大きくしたいと思っていた方の参考になれば幸いです。

最後にもう一度書きますが・・

くれぐれも自己責任でお願いします。事故、破損の恐れがあります。
指先が怖いからといっても、手袋を使うのも良くありません。
回転工具で手袋は厳禁です。巻き込まれて指を削ることがあります。
ゴム付きのプライヤーで掴むなど、方法は色々あると思いますで、それぞれに工夫をしながら事故のないよう天然石DIYを楽しんでくださいね。

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