その想い届けたい

毎月、熱心に定例の念珠教室へ通ってくれている女性がいます。はっきり歳を聞いたことはありませんが、ご年配の方で、結婚はしていません。
来週行われる教室では、大玉のブラックルチルを使ったとっても高級な男性用お念珠を作りたいと事前に聞いておりましたので、うちでも材料を手配し、到着を待っているところでした。

甥っ子さんへのプレゼントということは聞いていました。
今朝早くに電話がきて、「私が作ったら時間がかかるので、今すぐにでも先生がつくって届けてくれませんか?」と言うのです。いつもはそんな無茶をいう方じゃないので、余程のことがあったのかと思ってお尋ねすると、甥っ子さんはもともと病気がちだったようで、容態が悪化して、今日とも明日とも言われない状態なんだそうです。

「どうしても」ということで、用意しているブラックルチル。実はまだ届いておらず、順調にいけば、明日の到着予定です。何とか持ちこたえてください。材料さえそろえばすぐに仕立ててお届けします。

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パーマリンクについて考えました

この1日程度、パーマリンクの設定をあれこれ変えていました。

パーマリンクとは、それぞれの記事固有のURLのことです。少し前は、この設定次第で表示速度に問題があったりSEO的に不利だということもあったようですが、今は、見た目にかっこいいか、わかりやすいかというような観点以外、どの設定にしても、特別に条件が悪いということもなさそうです。

URLだけで、カテゴリや記事のタイトルがわかるようにするのもいいなと考えていたのですが、日本語表示できない時にリネームされて長くなるのはいやだし、最終的に数字管理の非常にシンプルな形にしました。暫くこれで、やってみようと思います。

いつも見てくださる方には正直あまり関係のない話です。何かしらのリンクをみて気になってクリックしてくれる人が増えたらいいなぁという話。結構いろんなこと勉強しないとせっかくのブログも生きてきませんね。大変な時代だ。

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イクネン(育児しながら念珠を作るひと)の道具

手工芸の道具と言うのは非常におもしろくて、 日々、進化していきます。

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このブログをご覧になっている方の多くは念珠に興味ある方だと思いますので、京都の職人さんがどんな道具で作っているか見たことがあるかもしれません。
僕は、房の軸を編み込むときはこの写真のような台を作りテーブルの上に置いて使っています。古いものだと、畳に座って作る前提で、床置きの高さがあり、重りの入った箱が下についていたりします。最近の工房だと、作業台に備え付けで、金属製のものが多いかも知れませんね。そして、念珠がかかっている先端部分は、千枚通しか目打ちのように針状になっていると思います。本当はその方が細かい輪でも掛けやすいし、絞め込んでも抜きやすいので作業はしやすいのですが、僕はあえて太めの木製にしてあります。木工が好きな方なら写真を見てわかるかもしれませんが、板接ぎに使う木ダボを差しているんです。そして台座は固定せず、ちょっとした重りを乗せてあるだけです。底にゴムが貼ってあるので、結構引っ張ってもずれることはありません。

うちは、夫婦で細々仕立てをやっております。育児と仕事を分離するわけでもなく、どちらも半分になっています。一時期は一室を作業部屋にしようとしたり、固定の作業台を用意したり試行錯誤したのですが、そうこうしているうちに子供が2人、3人と増え、子供と別室で作業するということが難しくなってきました。いつのまにか、子供たちを見ながら作業するというスタイルに回帰して、それにともなって道具も変化しました。子供が引っ張って落としたり、悪戯したり、とにかく、上向きに針が出ているというのは想定できる危険が多すぎます。また、いろんな場所を考えた結果、食卓で作業するのが一番やりやすく、設置とかたつけに時間がかからないように、固定しなくても安定して作業できる形になりました。クランプで台に固定するものも使っていましたが、天板が厚いテーブルでは使えません。これなら、その時の状況に応じて、別な机やテーブルでも平らな場所さえあれば作業をすることができます。
ちなみに、傍らに置いてある板は、糸を計る道具で、その仕立によって無駄のない長さを何種類か使い分けています。

今は1~5歳の乳幼児が3人という状態ですが、3人とも学校に上がるころには、道具も作業場所も変わっているかもしれませんね。

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魅惑のオーロラカラー ラブラドライト

ラブラドライト

ラブラドライト

ラブラドライトの男性用に使える材料を入荷しました。
玉自体は一見グレー系の地味な色なんですが、くるくる回すとなんとも言えないオーロラ―カラー、それとも虹色とでも言いましょうか、独特の色がモヤっと浮かび上がります。
こういう玉こそ、写真では魅力が伝わりずらいのが残念です。
主玉が約12mmで男性用片手22玉の共仕立てで作ることができます。

まだ、仕立てもしておらず、価格も未定ですが、出来上がりましたら追ってお知らせします。

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良い念珠を持ってほしい その3

その1では、加工や仕立、素材の質など物理的に優れた念珠、
その2では、手に入れる経緯や、持ち続けたことによって思い入れのある念珠の話を書きました。

そして、その3として最後に信じてほしいのが、自分の直感です。
これは決して、石のパワーがあるとかご利益がありそうとか、そういう類の話ではありません。

たとえば僕は長年ギターを弾いてきて、これから始めたいという人に、どのギターを買えばいいの?と質問されることもしばしばあります。楽器として一般的な論点で優れているかどうかは助言してあげることができます。しかし、最後には、自分で抱えてみて、シックリくるボディやネックの形、曲なんか弾けなくてもいい、ポロンと鳴らしてみて心地よいもの、そして、カラーリングやパーツの質感など、ルックスも好きなもの、そういったギターが見つかれば、それに勝る答えはありません。

念珠をお買い求めのお客様も「私わからないので・・」と、控えめな方も多いのですが、素敵なルックスの念珠に一目惚れしたら、ぜひ、触ってみてください。暖かい玉、冷たい玉色々あります。左手で持ってみてください。手にかけて合掌してみてください。
そして、「あぁ、こういう感じいいなぁ・・」と思えるものに出逢えば、ほとんど決まりです。
合わせて、ご予算にあわせて、宗派について、どんな素材なのかということは、疑問なことはご質問していただければ、さらに、答えに近づけると思います。

恋愛によく似てますね。カワイイ、カッコイイ、近くにいて気持ちいい、これからも一緒にいたいと思うことが重要で、年上で年収いくら以上、身長いくら以上、たばこギャンブルしない人と条件を決めてかかっては、素敵な出会いを逃してしまいかねません。

そういう意味では、本当は婚活サイトのような念珠のネットショップをやらないで、店舗営業に力を入れた方がいいのかもしれませんが、急に告白できないタイプの人が居るように、念珠も、急に求めて近寄るのは勇気のいることだと思いますので、ネットショップを作っています。もちろんお好みのものがあれば、そこでポチってしてもらえればうれしいですが、ネットショップで偵察してから、お近くの方は、うちで実物を触って頂くというのが、上手な買い方かもしれませんね。

コストパフォーマンスの良い商品を提供したいという経営観点から、店舗営業はしてません。自宅兼、事務所作業場になっておりますが、事前にご連絡いただければ、実際にお手に取ってご覧いただくこともできます。(実は、かなり頻繁に多くの方がいらっしゃいます)当面は、3人の子供たちが賑やかにしており、ご迷惑おかけするかもしれませんが、どうぞ声をかけてください。

どうぞ愛着のもてる念珠と出会ってください。
ちなみに「愛着」は仏教的には悪い意味ですが・・笑

以上を持って、僕なりに感じている「良い念珠」の3つのお話でした。

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サイトマップ作りました

このブログは、日々の日記を綴ろうというものではなく、念珠に対する雑感や知識を、文章にしてストックしておきたいというものです。そこで、最新記事をチェックしていただけるのは大変うれしい事ではありますが
過去にさかのぼって、気になる記事があれば読んでいただけるようにしたいと思っておりました。

小さく見ずらいのですが、ページ最下部のメニューに「サイトマップ」というページを設定しました。
こちらで投稿記事の一覧が見れますので、よろしければご覧になってください。名称未設定-1

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良い念珠を持ってほしい その2 全3話(の予定・・)

その1では、念珠そのものの良さについて書きました。

次に考えたいのは、その人にとっての価値です。
念珠修理の依頼で結構多いパターンが、「直すより買った方が安い」という場合です。これは念珠に限らず、電化製品などでもみなさん経験していることだと思います。

しかし、電化製品と違うところは、念珠には思い入れがある場合が多いのです。
「亡くなったお父さんが唯一残した形見」、「お母さんが嫁入り道具として持たせてくれたもの」、「旦那さんを亡くした縁で購入したもの」理由は人それぞれですが、物質的な価値で判断できないことも多く、そうなると「買った方が安い」は大きな障害になりません。切れた状態でしまっておくよりも、綺麗に直して使った方が良いと思うのです。また、その1連の思い出の念珠が今を生きる者の合掌する機縁となることは素晴らしいことだと思います。

うちでお買い上げいただく念珠の中でも、実は意外と多いのが贈答用です。お寺からお檀家さんへの記念品だったり、何かのお礼、社会人になった息子へ、お姑さんからお嫁さんへ・・等々、こういった念珠は、機会あるごとに、「あの時にいただいたものだな」という想いがいつまでもついて回ります。また、自分で購入したものでもよくよく選んだものであれば、「若い時にすごく気に入って買ったの」と思い出を語ってくださる方も少なくありません。そういった方がお持ちの念珠は「良い念珠」だな、とお預かりするときに感じます。

新品を買っていただくよりも修理は手間がかかって利益が少ないので、嫌う業者が多いと思います。しかし、僕は「想い」という付加価値がついた念珠を直していきたいと思うのです。「良い念珠」を残したいからです。後世の人にとって「良い念珠」の存在は、一節の法話よりも意義深いものになるかもしれないと思うからです。
また、時代のニーズを考えると、物質的な満足感はすでに飽和状態で、「想い」に価値を見出す時代な気がします。たとえば、ボーナスが上がったので購入したという新型ロレックスより、じいちゃんが使っていた腕時計を修理して今も使っているという話のほうが羨ましいと思いませんか。

修理はもちろんのこと、新品をお買い求めの際には、じっくりと気に入ったものを選んでいただきたいなと思う理由です。

「良い念珠を持ってほしい」その3へ続く・・

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良い念珠を持ってほしい その1 全3話(の予定・・)

「良い念珠」の定義というのは、難しかったり、繊細な問題もあります。

まず、わかりやすいのは、物理的に良質なものです。素材の質が良く、玉の加工が良く、仕立てが良いもの。当然値段はそれなりに高くなってしまいます。良い意味で「気持ちの問題だから質は関係ない」という方もいますが、僕の考えとしては、念珠は「身だしなみ」という意味合いも強く、人は想いを形にすることで改めて自覚する面もあるので、身だしなみを整えることは大切だお思うのです。たとえば、ビジネスマンの世界では髪型、服装、使っている財布やペンの質まで良いものを求めることは、信頼を得るツールであり自分のモチベーションを上げる方法でもあります。女性の化粧やアクセサリーだって同様です。ところが、お葬式会場に行くと立派な礼服に高級そうな革靴、ブランドの腕時計をしているのに、房もすっかりくたびれたプラスチック製の念珠を持っている方は意外と多く見かけます。
お金さえかければ良いという意味ではなく、バランスの問題です。この例で考えると、ほかの部分は立派なものを身に着ける余裕があるのに、明らかに念珠に関しては無頓着なことが伺えます。

前回の法事から念珠袋に入れっぱなしで、急なお通夜で取り出してみると、房がコッタコタに折れ曲がっていたという経験はないでしょうか。こんな時は、お湯を沸かして蒸気を当てながら少しテンションをかけて整えることで、きれいに伸びます。(いずれ詳しく解説したいと思います。)玉の間や、房の付け根など、切れかけた部分があるときは切れる前に仕立て直しをお勧めします。房の汚れ、変色、色あせは、新しい房に交換しなければいけません。

みなさんも、何もない時こそちょっと気にして、お手持ちのものが「良い念珠」かどうかチェックしてみてくださいね。

~~良い念珠の話、その2に続く

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金曜石という表記について

今まで【黒曜石】と表記していたものですが、【金曜石】に改めました。

金曜石という名前はおそらく造語で自然発生したものだと思いますが、ヨコ文字だと「ゴールデン・オブシディアン」という石です。
オブシディアンというのは黒曜石のことで、火山活動によって自然界のガラスです。いつの間にか、金曜石という名前でも、この石を検索できるようになったので、ある程度名前が浸透している証拠でしょう。その名前が正式かどうかという議論は別な機会にやることにして、基本的には、イメージしやすくわかりやすい表記を優先したいと考えております。

現在、天然石と呼ばれているものは、石自体は確かに天然でも、ほとんどのものが色調整をするために手を加えられています。この金曜石についても、詳しい工程までは把握していませんが、現在流通しているものは、ある程度の加工がされたものであるのは間違いありません。
その内容は、自然界で起こりえる環境を人工的につくりだして、発色を良くしたり、安価な手法だと、単に染色しているものもたくさんあります。

以前は、人工的に加工された石をどうも好きになれませんでしたが、最近では、そういうものだと理解した上で楽しむという考え方に変わってきました。繊維だって天然の麻や絹の原色だけが本物というわけではなく、様々染色も含めて楽しむ習慣があります。そう考えると限りある天然石を、より美しく、よりバリエーションを持たせて楽しむことは、別に悪いこととは感じなくなりました。

こういった、視覚効果のある石は、実物を見ないとなかなか伝えるのが難しいのが残念です。

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念珠をアートとして楽しむ

仏教の法具と言うだけで、非常に保守的なイメージがある念珠ですが、実はもっと自由だということが、今まで蓄積された情報からわかってきました。
作法としての決まり事も意外と曖昧なことも多く、歴史的に見ても随分形を変えてきました。それは仏教的な意味合いだけでなく、単に実用的だったり、デザイン的なトレンドという流れもあるようです。

新素材という発想で新しい念珠を考えると、それは非常に道のりは遠く、商品化は困難なことではあります。しかし、既存の素材だって、数えきれないくらいあるわけですから、その組み合わせ方、使い方次第、無限の可能性で楽しむことができます。その感覚はもはやアートの世界だと考えても良いのではないでしょうか。

蓮如結び

この写真は、僕がここ数年自分用として使っているものです。
玉はシャム柿という、珍しくもない木の玉ですが、紐の結び方で遊んでみました。
つゆ結び、蓮如結び、角編み、釈迦結びというのを組み合わせて作った、創作結びです。
手にもって動かす念珠の結び方は、水引アート等と違い、実用的にも動かしても型崩れしずらいということも必要です。
3年間ほど、ずいぶん使いこんでいますが、ほどけることもなく、全く問題なさそうですね。

 

 

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