禁断の念珠修復 驚きの結果に・・

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皆さんがお持ちの念珠の房は何色ですか?

定番の白い房

ひとつは持ちたい白い念珠

定番中の定番と言えばやはり白。金沢や名古屋の近郊など、葬儀の時は白房を持つべきだということが習慣になっている地域もあるほどです。

昨今は念珠に使われる素材も様々で、その玉の素材を一番引き立てるのは白い房なのですが、意外にも白を選ぶ方は少ないのです。

白房の欠点

なぜ、白い房を避ける方が多いかというと、「白は汚れる!」という心配が、どうしてもつきまといます。

確かに、白いシャツを着てミートソーススパゲッティを食べるのはとても勇気が要りますので、その気持ちもよくわかります。

しかし、念珠を使うシチュエーションを冷静に考えてみれば、そんなに汚れが跳ねるという心配をしなくてもいいのかなとは思うのです。

ただ、日焼けなどによって、年数と共に黄ばんでしまったり、手の脂などで黒ずむということは実際にあることで、そういった経年劣化については、他の色つきのよりも目立ってしまうことは否めません。

白くて古い念珠を再生する

年季の入った白い念珠

さて、ここに、とても古い白い念珠があります。ちなみに形は「八寸門徒」と呼ばれる浄土真宗用の女性向けサイズです。

白い房も見事に黄ばんでますが、玉も本来は透明だったのでしょうけど、とても白い念珠とは言えない状態になっています。

通常であれば、お使いになるための修理ならば新しい房を付けることをオススメします。でも、どうにか綺麗にする方法はないものでしょうか。

禁断の漂白をしてみよう

「房は洗えないの?」ということをよく聞かれます。一般の方向けの念珠は、ほとんどの場合、紙の芯が入っていますので、水に濡らすのはあまりよくありません。また、房の裏を止めてある糊も溶けてしまいます。

でも、静かに漂白剤につけて糊が溶けたら直すことで再生できないかということを実験してみました。

漂白剤は大丈夫?

大丈夫かどうかわからないので実験なのですが、この念珠に関して言えば、玉はガラスとプラスチック、人絹房なので、つまりレーヨン、そして、中糸はナイロンでした。

皮脂汚れよりも、黄ばみが強いので、塩素系漂白剤を使いました。

漂白剤の注意書きを見ると、これらの素材は問題無く使えそうです。メラミンは使えないとか、繊維でも、素材によって黄色く変色してしまうということも書いてありました。

それでは、失敗をおそれず、実験です。
およそ規定の濃度に薄めてそこに念珠を付けます。

まずは30分様子を見ました。

漂白液に浸けて30分後

おお!なんか良い感じ?けっこう白い!

しかも房だけでなく、玉の方もクリア感が増しています。

よく見ると房の付け根の方は、まだ黄ばみが残っていますね。
色が抜けきらない部分には漂白剤の原液を少し垂らして様子を見ました。

なんということでしょう!

真っ白です!

都合の良いことに、房の頭に折り込んである金紙は漂白剤の影響を受けないようです。

房の中の紙筒や糊が柔らかくなっているはずなので、崩れないように慎重にすすぎます。優しく水分を拭き取って陰干ししました。

糸の撚りがキツくなっていますが、これは解いてあげると問題無いかと思います。

房だけでなく玉の方も新品のようにクリアになりました。

漂白完了!

「湯のし」という作業をして、房を伸ばしました。

まるで、新品のようですね。

劇的ビフォーアフター、最後にもう一度比べてみますよ。
部品交換無しで、ここまでいけるとは。

まとめ

念珠をまるごと漂白するという大胆不敵な方法は、想像以上に有効でした。

ただし、念珠に使われる素材というのは実に様々です。
今回はたまたま上手くいきましたが、漂白剤との相性や使われている素材によって、取り返しの使いない損傷を受ける場合もあります。

もし、ためしてみたいという方がいましたら、くれぐれもよく検証の上、自己責任でお願いします。このサイトの真似をしたといっても責任は取れません。

また、この方法で修復をお願いしたいという依頼も受け付けることはできません。

古い念珠があつまる「無料念珠プロジェクト」では、大変有効な方法ですので、この漂白技術については活躍する事と思います。

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