天台宗

超大作の特注念珠 その4

この記事では、「超大作の特注念珠」の制作工程について書いていきます。
最初から読みたいというかたは、こちらもご覧ください。

前回は、試行錯誤してイタラカという角張った玉を切り出すところまで書きました。使用したエゾヤマザクラについてもう少し書きます。

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超大作の特注念珠 その3

この記事では、「超大作の特注念珠」の制作工程について書いていきます。

最初から読みたいというかたは、こちらもご覧ください。

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超大作の特注念珠 その2

この記事では、「超大作の特注念珠」のご依頼人のこと、そして、注文時のご要望、後ほどお聞きした、使用目的について

どんな形だったかな?というかたは、こちらもご覧ください。

完成した特注念珠の概要について書かれています。
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超大作の特注念珠 その1

10ヶ月がかりで、超大作の特注念珠が完成しました。

今回はご依頼者にも協力していただきましたので、注文~完成まで、その一部始終を掲載してみます。

念珠が超大作なだけに、その解説も大作になりそうですので、数回に分けて投稿します。

まずは全体象をご覧ください!

さっそく、説明が必要ですね。僕も今まで見たことも作った事も無い形です。

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黒檀の表面仕上げの話。今日は天台平玉を使って。

念珠の材料で「黒檀(こくたん)」という時には注意が必要です。
そもそも、「え?コクタンってナンデスカ?」という方も、実は少なくないのですが、木材の一種で、非常に硬くて重く見た目にも美しいという特性があります。日本でも古くから念珠外に仏壇や家具や調度品、床柱にもありますし、楽器などその使途は結構広いジャンルにわたります。

それで、黒檀の念珠で何が問題かといいますと・・・
単に黒檀といっても、固定の一種類の木を指しているわけではなく、近縁種の総称として呼ばれています。なので、真っ黒な木というイメージだけで「黒檀の念珠」と注文すると失敗する場合があります。

念珠の世界で「コクタン」といえば、安価なものでは、さらに黒く塗装したものが出てきます。一般的なものは、艶ありでピカピカの黒に塗ってあります。パッと見は天然石の黒オニキスにも似たような感じになりますが、よく見ると塗った跡が見えて、天然石ほどつるっとした表面にはなっていません。そのほかにも、つや消しで塗ることもありますし、素挽仕上げ(無塗装でツルツルに磨く)という方法もあります。これは、塗りつぶすよりも材料の良し悪しが出ますし、手間がかかります。そしてなぜか、「縞黒檀」の場合は黙っていても素挽になることが多いです。

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不思議なもので、売り手の趣味は常連さんの趣味と同調する傾向がありますので、僕の個人的な趣味でもありますが、ピカピカに塗装した黒檀は、うちの売り上げを見る限り人気がありません。(世間的に一番流通しているのはピカピカ塗装だと思います)

今日、仕立てたばかりの大平玉を使った単念珠は、縞黒檀を一度素挽仕上げをしてから、えごま油や米ぬかロウ等で独自の仕上げにしています。石油系溶剤・化学物質は使っておらず天然成分だけで練ったワックスです。しっとり手になじむ質感で、鈍い艶は使い込むほどに黒く濃く風合いが増してきます。
正直、僕の趣味の問題なので手間の分割増料金を設定しているわけではありませんが、今のところ黒檀の仕上げでは一番気に入っている仕上げ方です。黒檀のほかには、蓮の種やクルミも、うちでは同じような方法で仕上げています。

ちなみに仕上げの話題とはそれますが、大平玉はもともと天台宗用の玉ですが、108の半分の54をつかうと、単念珠にしてもおしゃれですね。写真は五分半の平玉ですが、このサイズになるととても貫禄があります。

「黒檀」といってもいろいろですね。
木の玉もいろんな種類がありますが、ご購入を検討の際には参考にしてください。

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『宮崎哲弥 仏教教理問答』サンガ

2011年の暮れに出たこの本のサブタイトルは「今、語るべき仏教」というのに、すでに4年半が経ってしまいました。
サンガらしいディープな内容で、5人の僧侶と、連続対話形式になっています。

白川密成氏、釈徹宗氏、勝本華蓮氏、南直哉氏、林田康順氏の5人です。
それぞれ、各宗派で注目されている僧侶なのはいうまでもありません。

2Q==

 

一人ずつの対談の感想を述べるにはネタバレになるということもありますが、僕の浅はかな仏教知識と文章力では、本の魅力が伝わらないばかりか、論理的なミスも書いてしまいそうなので具体的な部分に触れるのは差し控えます。

いずれにしても、「宗派とかよくわかんないですぅ」というレベルで読む本ではありませんが、日本仏教の各宗派を見渡せば、それぞれに矛盾を感じる話があったり、宗派相互の言い分の違いというのもどのような理論で発生するのか気になるものです。対話の内容はどちらかといえば専門用語バリバリで、仏教書を見慣れていない人にとっては読みやすいとは言えませんが、宮崎氏がそれぞれの僧侶にぶつけていく疑問は、いわゆる俗の人が疑問に感じることを素直に代弁してくれているように感じます。
特に宮崎氏は浄土教に対する「違和感」が強く、浄土真宗の釈撤宗氏、浄土宗の林田康順氏にはグイグイ刺さります。

浄土宗と浄土真宗の違いというのも、あまりズバズバと語る人は少ないように思います。記憶に新しいところでは今年の学校教科書を巡って、浄土宗と浄土真宗の宗派の解釈について、浄土宗側から物言いがつきました。浄土真宗側は、さほど重い問題と見なかったような見解が出されましたが、林田康順氏のお話を読むと、平等であるべき教科書の短い説明は、あまりに雑すぎるというか、説明不足というより問題があるということは、改めて認識します。

それぞれの対談相手の宗派を軸に話が進んでいきます。これは宮崎氏の論法によるものだと思いますが、仏教書にありがちなふわっと擦り合わせて話を平和にまとめようとすることなく、徹底的に論理追求するところに対談の魅力を感じます。それによって、読者としても解決する部分は反論の余地なく、疑問は疑問として明確に残り、また次のステップへの知識欲を掻き立てます。

また、白川密成氏との対談で話題のメインとなる小説『太陽を曳く馬』は、他の4人との対談でも時々引き合いに出され、やはり読んでみなければと思っています。正直、内容が濃すぎて一回読んでも、興奮だけが残り、魅力的な論理展開は置き忘れてきたような感覚になります。少し時間を置いて自分の知識を深め、いずれまた読み直したいなと思わせるような本でした。

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『法華経が好き!』著 露の団姫

少し前に買った本でしたが、年末のバタバタで読み切ることができず、年越ししながらやっと読むことができました。

日頃より各宗派それぞれにお付き合いはございます。しかし割合で言うと、浄土真宗が多く、必然的にお経といえば浄土三部経、そして日々のお勤めといえば正信偈に触れる機会が圧倒的に多いのであります。
数あるお経の中でも「法華経」というのは、非常に人気がありまして、法華経を拠り所としている宗教は多いのですが、なかなかじっくり触れる機会がありません。どんだけいいもんか読み下してみたいと思いがずっとありました。時々、下手に「法華経を勉強したいんです」的なことをほのめかしたもんだから、日蓮宗の方からたくさんの難しそうな本や資料などをいただいたものはあったのですが、学校の教科書ではズブの素人がなかなか読み進めることができずにいました。

そんな中で出遭ったのが、こちらの『法華経が好き!』

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僕のファーストコンタクトは書店の平置きで、このキュートな尼さんの表紙。
煩悩だらけで、よく書店の宗教コーナーにいる僕が見逃すはずがありません。
続けて、彼女のブログやツイッター。そうこうしているうちに、テレビでも見かけるようになり、すっかり有名人の様ですね。いや、すでに有名人であり、そもそもそれだけの素質があったからこそ出版社より声がかかったんでしょうけど。
天台宗僧侶であり、落語家であり、奥様であり、1児の母でもある、露の団姫(つゆのまるこ)さんです。

大学の先生のような専門的なことはかけないが、法華経モニターとしての感想を聞いていただけるような本、とまえがきで語っていますが、十分専門的な入門解説書としての役割を担える本だと感じました。とはいえ、大阪弁ジョークを交えながらの本当に読みやすい内容です。まさに「法華経のレビュー」というのがぴったりの内容の本かもしれません。

僕が個人的に感じたことは、あの大人気を誇る法華経に触れる足がかりとなったという意味で喜びが大きく、本の中でも少し触れられていますが、普段なかなか接点がない「お題目」と「お念仏」の繋がりにも興味を持ちました。法華経とは、本当に良くできているんだなぁとただ感心するばかり。ファンが多いというのも、うなずけました。

医療の世界では、「セカンドオピニオン」ということが一般的になりつつありますが、仏教ももう少し多角的に味わえる環境があればいいのになと感じました。
決して「浮気推奨」という意味ではありません。家に閉じこもって、「私の結婚ってなんだったんだ・・・」とふさぎ込むよりも、たくさんの方と交流をもって「うちの旦那様ってなんて素敵なんだろう!」ということを確認しながらすごした方が幸せであるように、宗派も正直なところ世襲でたまたまというご縁を持たれた人がほとんどかもしれませんが、本命を踏まえたうえで、いろんなお話に耳を傾けてみることで、また両者の魅力が見えてくるかもしれません。

選挙も近頃は投票率が悪く「誰に入れていいかわからない」「とくに選びたい人がいない」なんて声をよくききます。宗教も信仰の義務はありませんが、こんなにもいろいろと幸せに生きる智慧、豊かに生きる慈悲が転がっているのにもったいない。(転がっていると言っては失礼ですが、それを拾う権利は誰にでもあるのです。)

露の団姫さんが落語を通じて法華経の魅力を伝えたいというのと同じように、僕は念珠を通じて、皆様の仏教ライフを演出したいなと思っています。

 

 

 

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