宗派

「正しい念珠」それってホント?

お盆はいかがお過ごしでしたでしょうか。

お寺、お墓や納骨堂、各家庭の仏壇など、それぞれに綺麗にしてお盆を迎えられた事かと思います。

正しい念珠とは?

正式な念珠、正しい持ち方、念珠の本当の意味・・・

皆さんご存じですか?

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「ちょっとイイ暮らしのレシピ。」片づけの話

ご報告が遅くなりましたが、2018/6/23の「ちょっとイイ暮らしのレシピ。」では、ライフオーガーナイザー®Eriさんをゲストスピーカーにお招きしました。

片づけの話

ライフオーガーナイザー®とは

直訳すると、「生活(人生)を整理する専門家」ということになるんでしょうか。

(※一般社団法人 日本ライフオーガナイザー協会のウェブサイトより引用)
ライフオーガナイザー®は、家事代行型の整理収納サービスとは一線を画す、本格的な思考の整理からはじめるコンサルティング型の片づけ支援サービスを提供するプロフェッショナルです。

・・ということなんだそうです。

つまり、一般的な片付け代行サービス等とは違い、依頼者本人がどうやったら片付けられるか相談に乗ってくれるということなんですね。外部の人に相談するというのは勇気が要ることですが、自分でやろうと思っても、目先の頑張りだけではなかなか成功しない方も多いと思います。

Eriさんってこんな人

(ご本人プロフィールより)
フルタイムで働く傍ら、片づけのプロ『ライフオーガナイザー®︎』として、笑顔で過ごせる暮らしづくりをご提案しています。恵庭在住、一児の母。

Eriさんとの出会いは、お母様の念珠を修理するために、当店をたずねてきてくださったのが始まりです。
石を足してリフォームした念珠は、別な新品のように生まれ変わり、大変喜んでいただけました。

とても前向きで、自己実現に向けて一生懸命なEriさんのお話しを、もっと聞いてみたいと思いました。ちょうど、この企画で話をしてくれる人を考えていたタイミングということもあり、ビビッときたものでお願いしたのです。

今までは、茶話会のような形で話をすることはあっても、前に出て話したことはないということで、何度か打合せをさせてもらいました。

ご本人はけっこう準備にも時間を掛けて、不安もあったかもしれませんが、僕の中では打合せの時点で安心していました。雑談しているだけでお話しが楽しく、今してる話をこのまま皆さんに聞いてもらいたいという感覚でしたので。

右脳?左脳?

お話しのメインは、右脳派か、左脳派か。

インプット、アウトプットがそれぞれどちらの脳が強く働いているかというのは、それぞれ癖があて、例えば左脳で認識して実行できる人もいれば、右脳で感じるけど左脳で表現するというタイプの人もいます。

手や腕の組み方でも簡単に診断出来ますし、ネットで検索すると、色々出てきて面白いですね。

僕自身がどうだったかといえば、「長岡さんは、左左脳だと思っていました」と言われた通り、自分でもそうだと思っていたのですが、当日腕を組んでみると、アウトプットは右脳になっていました。どうやら日によってモードが変わるみたい。

左脳と右脳、インアウトですので、全部で4パターン。

それによって、片づけ方のコツも変わってきますよというお話しでした。

昨今は断捨離が流行っていますが、やみくもに物を処分しようと思っても、なかなか上手くいきません。好きなもの、本当に必要なものを見極めて、それを上手に収納する。逆に情があるだけで本当は必要ではない物は気持ちよく整理する方法を考える。それも、統一した正解があるわけではなく、自分に合った方法を見つけるのが大切だと感じました。

長岡の話

 

僕の方からも、冒頭に少し話をしました。

「自分の”好き”を見つけよう」というEriさんのトークテーマに合わせて、「好きな念珠」の見付け方について、駆け足ですがお話ししました。

数珠、念珠、呼び方の違い。念珠の玉の数。
たくさんの宗派によってもそれぞれ形もありますし、略式を使える場合とそうでない場合もあります。

また、親玉、二天玉、ボサ等の役玉を合わせて「道具」というので、「主玉+道具」という組み合わせができるということなど。

今後、お持ちのものを修理するにしても、新しいものを買うにしても、多少の予備知識があると、イメージの幅が広がり相談しやすくなります。

そうはいっても、なかなか覚えきれるものではありません。その時には、またゼロからでも遠慮無くご相談くださいね。

トークセッション

最後の時間は、次々と質問が飛びだして、みなさんの関心の高さが伺えました。

それぞれのご家庭で、こんなときどうする?というところから、具体的なアイディアまで提案していただきました。

まずはどこから手を付けたらいいですか?という質問に対しては、
大がかりな片付けの前に、まずは小さな引出ひとつからオーガナイズ。

このベビーステップの積み重ねが成功の秘訣かもしれませんね。その中で、自分に合うやり方を見つけていくと良さそうです。

みなさん、早く家に帰って片付けがしたくて、ウズウズしてたんじゃないでしょうか。
僕もそう思っていましたが、あの後、日付が変わった頃に帰宅して、「明日から頑張ろう」は未だに「明日」が来ていません。苦笑

引出から頑張ってみます。

まとめ

最適な片付けの方法はそれぞれ違うということです。
雑誌の通りうまくいかないというのは、そういうことかもしれません。

実は念珠も同じで、形や素材はひとそれぞれに条件が違いますので、どれが良いとは一概に言えないものです。

片付けも念珠も、家族だって違いますので、お互い違うということ理解しよく話し合うというのが、豊かな生活に繋がるきっかけかもしれませんね。

Eriさんへの連絡先

Eriさんはブログも書いています。ぜひ、たずねてみてください。
ご興味を持って直接相談してみたいという方は、直接メールでも対応してくれるそうですよ。

Eメール
ecru.naturalstyle@gmail.com

ブログ「ライフオーガナイザー®︎Eriのブログ Hygge Life Style」
https://ameblo.jp/garden4240

次回のお知らせ

7月8日(日) 14:00~15:30 高瀬 英憲 
「あなたの知らない住宅の世界」住宅作りにルールなんてないんです!
実例からあなたを幸せにする住宅を見つけましょう
※エルプラザ 研修室4

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たまには数珠のこと、ネチネチ書きます。

※(当ブログでは、念珠=数珠として書いています。文脈上の理由などから混在することがありますが、ご了承ください)

最近は実用的な記事が多かったのですが、当ブログは本来、タイトルの通り「念珠屋の考えていること」をネチネチ書こうと思っておりました。

たまにはネチネチ書きます

あっという間に月日は流れ、このブログも結構な年数が経ちました。
はじめの頃の記事を読み返すとお恥ずかしい幼稚なことも書いてありますが、それも歴史。

10年後にみたら恥ずかしいかもしれないことを、たまには書いておきます。

それで、念珠屋が・・・ 続きを読む

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え?うちって神道?

ある日のお客様です。
朝から急に電話がきて、

「どうしても今日中に念珠が必要なんですが・・」

「今から伺ってもいいでしょうか?」ということでした。
その日は、出張等の予定もなかったので、数時間後にお約束しました。

実はけっこう良くあるパターンです。
事前に用意していなかったものの、身近な方が無くなってお通夜までに必要だと慌てることは結構あります。日ごろ仏壇屋さんを意識する人も少ないので、焦ってネットで検索したところ、うちのホームページを見つけてくださるということが良くあるのです。

いらしたのは、お母様と若い息子さん二人。
お会いして事情を伺ったところやはりその通りでした。
息子さん用にそれぞれ作りたいとのこと。
本来ならばじっくり選んで、無いものは取り寄せてでもお仕立てしたいところですが、今夜のお通夜ということですので、手元にある材料で納得していただくしかありません。

念珠をお求めの際、手順としては最初に宗派を伺います。

「え?宗派って関係あるんですか?あれ、うちって何宗?」

はい、これもよくあるパターンなのです。
各宗派ごとに形がありますし、日蓮宗等とくに本式にこだわりが強い場合もあります。
宗派によってルールとまで言わなくても、好み習慣が違うこともあります。
それによって、ご用意できる材料も変わってくるからです。

すぐにご実家に電話をしたところ・・

「え?うちって神道?」

正直、このパターンは僕も初めての経験でした。
神道なので、仏式の念珠は当然必要ありません。
近頃は、神道用数珠というのも作っているところもあるようですが、あくまで最近になって考案されたもので、正式な神具としてあるわけではありません。

もちろんそれが分かった以上、こちらから勧めることはしませんでしたが、お母様の提案で、これから社会に出るのに持っていてもいいでしょという結論になりました。

主張をとるか、無難をとるか

良くも悪くも、日本の習慣からして、長いものにまかれた方が無難ということもあります。確かに宗派などわからないお仕事上の付き合いで葬儀に参列する場合は、略式でも念珠を持っていた方が、変に詮索されることは少なくなります。

別な信仰をお持ちでしたら、仏式の念珠を持つ必要は全くないはずなのですが・・

IMG_4928

お母様がそうおっしゃるならこれもご縁と、材料を見立てました。
いろいろ見ているうちに、木玉に天然石仕立てで作りたいという好みが見えてきましたので、それぞれ生命樹に琥珀、黒檀に本水晶と選んでいただき、さらにお好みの紐の色を組み合わせて作りました。

大変喜んでいただいて、その場は良かったのですが、帰りがけにお母様が言った一言。

「それにしても、親戚が集まる中、念珠買ってくるって家を出たのに、誰も何も言わなかったよね」

たしかに・・・
まあ、女系の親戚で他の方は仏教だったかもしれないし、詳しい事情はわかりませんが、うちは神道だから要らないって言う人が、誰かいてもよかったような気はします。それほど、宗教への関心というのは日常から離れてしまっているのが、日本の現実なんだと思います。

皆様のお宅は宗教、宗派は?

必要な方は、何もないうちにこそ、念珠のご相談を。

※この記事は、2015年に投稿され、2017年に加筆修正されております。

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webショップの整備

最近は、webショップの整備をしています。
タイミングによっては、更新途中で商品がうまく表示されなかったり、一時的に閉店表示にしている場合もありご迷惑をおかけしています。

うちの場合、企画商品を大量生産するわけではなく、基本的に1点ものですので、なかなか更新が追い付かず、売り切れだらけになっていました。

まずは、100点程度の商品を掲載することを目標に更新作業を進めています。
また、より目的の商品を探し安くする工夫で、価格や宗派でカテゴリー分けなどをしているので、これがとても困難です。というのも、各宗派型の念珠の定義というのがとても曖昧で、一般的に言われていること、宗派で規定されていること、文言としてはないけれども習慣的にどちらが多いということもあり、対面販売ではとてもファジーに会話をしていけるのですが、webショップのように一方的な環境でそれを実現するのは、とても複雑なシステムを構築しなければなりません。

最終的には「できるだけ」を目指して、不安があれば何でも聞いてくださいというスタイルをとるしかありません。一朝一夕で完成するものでもなく、しばらくはメンテナンス中が続くと思いますが、ご理解とご協力をお願いします。

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女性の信仰

念珠を買っていただく際には必ず宗派の話をしますが、女性のほとんどは自分の実家の宗派はわかっていても、嫁ぎ先の宗派を知らないことが多いのです。20代の新婚さんならともかく、連れ添って数十年の50~60代の方でもけっこうそんなものです。
そういう方はたいていご主人が二男、三男だったりします。

そんな方が、旦那さんが先に亡くなると、急に、実家の宗派を気にするようになっているような気がします。
統計があるわけではありませんが、お客様と日ごろお話させてもらう中で実感することです。
それを考えると約6割の女性が旦那の墓に入りたくないというのも、十分うなずける数字に思えるわけです。

昔なら問答無用で、嫁ぎ先に転派ということが暗黙の了解だったのだろうけど、いつのまにか時代は変わったのかもしれません。
だから、両親の信仰がはっきりしない状態で、その子供世代に、「お宅の宗派は?」と、家督と宗旨を世襲で継ぐ前提で尋ねても、答えがないばかりでなく、混乱を招くことになります。

宗教もパーソナルの時代になりました。
一家に1台しかなかった電話が、今や一人1台以上の携帯電話に変わったように、「うちは○○宗ですよ!」という習慣すら、いつのまにか薄れてしまったようです。一見すると「若者の宗教離れ」が原因にも思えますが、僕はそうは考えていません。「子どもに面倒をかけたくない」という言葉を盾に、自分が面倒と感じた中高年世代が信仰を遠ざけてきたことです。無宗教を名乗るなら、身内が亡くなったところでお坊さんを呼ぶ必要はないのですが、「形だけでも」というお話もよく耳にします。クリスチャンでもないのにチャペルウェディングをするのと同じ感覚ということです。「昔はよかった」という感性でものを言ってしまえば、その意識の変化は悪いことで、寂しいことにも思えてしまいますが、嘆いてばかりではいられません。

一般の方は自分の亡き後、子孫がどのようにすればいいのか伝えていく必要があります。
それは、単に自分の信仰を押し付けてしまうのではなく、心の拠り所が人生において必要であることと、ゆるぎない信仰と、見かけ倒れの信仰を見極める力を伝えることが必要です。そしてお寺の場合は、自動的に関係を相続してもらえる環境に甘えず、一人一人に対して手を打っていく必要があります。ビジネスであれば、新規開拓、新規顧客の獲得というのは永遠の課題でありさまざまな方法論も確立されていますが、世襲を期待せずに宗教の伝道をしていくというのは、これからの時代とても重要であり難しい課題になると思います。

無宗教、無関心が日本人の大多数なようにも思える昨今ですが、それは、「携帯電話なんか要らないと言っていた2、30年前の多くの人と同じように、いずれは無いと毎日の生活が不便で豊かに過ごせないということに気づく時代が来るような気がしています。
携帯のように5年や10年で大きな変化はないと思いますが、もっと宗教をオープンに生活に取り入れて豊かに生きれるような世の中になればいいなと思っています。

何の興味もなかった方が、たまたま何かの縁に導かれて念珠を求めようということになったとき、単に素材や色形の話だけでなく、宗派のこと、仏教のことをお話しできるのです。興味がわき、意識が向きます。念珠はそんな力を持っています。とても可能性を感じています。
歳を重ねても、仏ホットケのスタンスの男性陣が多いことも気になります。宗教は強要されるものではありませんが、どちらを向いて歩いていいかわからないということは、実は次世代の子孫にとっては大変不安なものです。
男性と女性は、物事の受け止め方が違い、思考においても得手不得手があります。宗教信仰に関しても、その違いを尊重しながらそれぞれの得意な思考で話会うことは、とても重要なことかもしれませんね。

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仏教のつまみ食いは、怒られるかしら

僕は念珠屋として、単に物品の販売に終わらず、念珠を楽しむことで仏教に触れていただきたいという思いがあるのです。
お坊さんではないので、もちろんそれは教えを伝えるという高級なものではなく、仏教を嗜むきっかけになればいいなと思っています。

おもえば、日本人は全身どっぷり仏教環境にいるにもかかわらず、意外とそのことに気づいていないことがあります。偏った葬式仏教や、宗教法人を持ちながらもほんのごく一部の心無いお寺のことがピックアップされて、仏教は「豊かに生きる知恵」ではなく、「死んだらお世話になるもの」、さらには、「できれば死んでもお世話になりたくないもの」というイメージになりつつあります。

一番の問題は、仏教に触れる機会がないことだと思うのです。
誰も会ったことがない宇宙人や未確認生物と一緒で、仏教も時代とともに、縁遠く、わからないもの、さらには恐ろしいもの、かかわりたくないものとなっていくような気がします。

宗派の壁というのは難しく、どうしても一方をとれば一方が間違っているかのように聞こえ、排他的になってしまう場合もあります。
これは、念珠に限ってもいえることで、それぞれに形も意味違い、一般在家の場合は規定がないことも多いのですが許容範囲も違います。
仏教に限ったはなしではありませんが、宗教は自分に合った教えに出遭うことが大切であり、どちらが正しいかという議論は全く無駄です。
また、「先祖供養」に偏ったことが語られることがありますが、これも仏教に触れるという意味では微妙です。儒教や道徳的な考え方に起因するもので、両親や家族を捨てて出家したお釈迦様が残した教えではありません。もちろん、葬儀をはじめ、お墓詣りなどで亡くなった方を偲ぶことを否定するわけではなく、それを機縁に、老いて病気していずれは死んでいくわが身と向き合えたらいいのですが、なんだか良いことをしたような気になって自己満足で終わっているようでは、仏教に触れているとは言えないと思います。
さらには、ある霊園のテレビCMでは、輪廻転生が美しいことのように謳われていますが、とても誤解の生む内容だと思っています。
世の中には、偏った情報、間違った情報があふれているのは、こんなことでも然りと感じます。

仏教を嗜好品のように考えては、宗教者の方からお叱りを受けそうですが、上手に嗜むと、とても豊かに生きられるような気がします。
しかし、昔から毎日朝夕のお参りは欠かさないという世代と違い、若い人が急に仏教漬けになるはずがありません。

きっかけは何でもいいと思っています。
たまたま念珠を用意しようと思ったことは、ものすごいご縁です。
切れた念珠を修理しようと思ったことも、大変なことです。
念珠に使う石を選びながら、房の色を選びながら、修理の品をお渡しをするときに、なるべくお話をして、その後、お気に入りの念珠をきっかけに、合わさらなかった両掌が合わさる機会が増えるといいなという思いで仕事をしています。

聞かなければ腹を立てずに済んだのにというときに、「知らぬが仏」という言いますが、本当の仏様なら、何を聞いても知っても振り回されません。
私たち凡人はそうなれないからこそ、ぶれないものを拠り所とすることで、振り回されても吹っ飛ばされないようにしがみついていたいのです。
僕はそんな風に仏教をつまみ食いしています。

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お寺の教科書

話題の書籍、「お寺の教科書」をいただく機会があり、早速読みました。
フェイスブックをお使いの方以外でも、仏教関連の情報収集をインターネットでしている方でしたら、超宗派仏教徒のウェブサイト「彼岸寺」で、著者、松本紹圭氏の名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。

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僕は、よくお寺で図々しい顔をしているせいか、「どちらのお寺さんですか?」と言われることがよくあります。もちろん僧侶でもなければ、住職でもないのですが、未来の住職塾のお話、非常に興味を持って読ませて頂きました。

思うところはいろいろあり、感想は断片的にはなりますが、内容的には、お寺の経営指南という面と、住職を務める方の自己啓発的な要素も含まれているかもしれません。本の中でも繰り返し断りがありますが、経営とは、=(イコール)金儲けではありません。利益を追求する一般営利団体、つまり企業においては、経営の大きな目的に利益追求が挙げられるので、我々民間人の目線で経営と聞くと、「お寺も開き直って金儲けを始めたか?」というイメージにも聞こえてしまいますが、そうではありません。今や営利をメインの目的としない病院や学校、NPO法人においても、経営スキルはとても研究されています。

現段階では「彼岸寺」、「未来の住職塾」と存在は知りながらも眉唾もので見守っている方も多いかもしれません。僕個人としては非常に可能性を感じる一方、本の内容を冷静にみると、一般企業にとってはベタな経営セミナーで目新しいことではなく、ようやくお寺も時代に追いつこうと動き始めたかという印象もあります。僕が個人的に切り口を伺っていた「地域に、また社会に開かれたお寺」ということを強く謳っており、とても共感できる部分が多く、そのようなつながりをもってお寺と仕事をしたいと考えたのですから、お寺(僕にとってはお客さん)の方から、このようなムーブメントが起きていることは非常に喜ばしいことです。おそらく、このような動きを批判的に見ている方もいるはずです。しかし、それでもいいと思うのです。批判思考が働くということは、そちら側にも何かしらの思考軸があり、動いているからこそと思います。

本の中では、様々な事例が紹介されています。お寺カフェを始めた、本堂でヨガ教室をやっている、様々なイベントの企画、ボランティアへの参加、檀家さんや地域との良好な関係、読み進めていくたびに、お付き合いのある住職さんの顔が次々と浮かびます。この本を読んだりセミナーを受講した住職さんだけでなく、すでに大きな流れの中でそのような動きはあるということです。また、それだけ良いお客さんに恵まれて仕事をしているというこに改めて気付かされた次第です。

一家ごとに世襲で墓守を継がせる檀家制度というものはほぼ崩壊しつつあるということは、お寺側も在家側も気づいていることです。むしろ「子供に迷惑かけたくない」という言葉を盾に、その縁を切ろうとしている人も少なくないように思います。お寺側では「選ばれるお寺」というのが、これからの中長期的なキーワードになりそうです。実はこれは一般庶民側にとっても大変な動きです。私達は、選ぶ立場です。今までは、いやいやでも重荷と感じながらも、仏教儀礼的には男児が親の跡を継ぐというのが通例でした。選ばずとも、実家の宗派、お寺が決まっていたのですが、いざ選ぼうと思ったら、何を基準に選びましょう。目新しいお寺カフェに惹かれてなんとなく通っていたお寺が、実は自分にはどうしても馴染めない教義の宗派という問題も出てきそうです。また、以前、無宗教主張派は当面増加傾向にありそうですので、上辺の面白い企画には賛同しても、本来の仏法を味わうというところに近づくとアレルギー反応が出ることもありそうです。前菜で腹一杯にしてメインを食べずに帰ってしまうという事態はなるべく避けたいわけです。

お寺の経営に関してはたしかに超宗派で情報交換するというのは有効だと思いますが、布教という面では各宗派の特色を打ち出して一般的にも比較検討しやすい環境が整うといいなと思っています。それは単に葬儀をどこにお願いしようかという選択ではありません。死ぬまでをどう生きようかという参考書を選ぶ行為でもあります。

「長岡が念珠を作っている」ということを機縁に、いままで考えたことなかったけど用意したほうがいいのかな・・と、相談してくれた友人は数知れません。これはよく考えたらすごいことです。全くに無関係を決め込んでいた世代が、少しでも仏教に対して、お寺に対して意識をむけたのですから。

日本の仏教界はどうなっていくんでしょうね。お寺同士を比べても情報格差が進み、ここ10~20年もしないうちに加速度的に状況が変わっていくことでしょう。お寺関係者であれば、こんな本も試しに読んでみると面白いかもしれません。

 

 

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うちの宗派がわからない!

新しく念珠を求めたいというお客様には、必ず宗派を確認します。
「え?宗派によって違うんですか?」というのが、8割がたの反応です。
近頃は、「どこの宗派でも使えます」と簡単に表記してあることが多いので、万能タイプですべてOKと思っている方も多いかも知れません。もう一つの理由は、ご実家の宗派で小さい頃から見慣れた形があっても、その見慣れた形が、その人にとっての普通だからです。

いずれにしても、宗派をお尋ねしたときの答えとしては、「うちの宗派がわかりません」、「どこの宗派でもつかえるやつでお願いします」という返事がとても多いです。

どれが正しい念珠かと言うのは宗派の決まり事だけでなく、地域柄や、お寺によってもこだわりがある場合もありますので、難しい問題です。すくなとも、日蓮宗(各分派も含む)に関しては、本式へのこだわりが強いので、何でも良いというお返事はできませんのでご注意ください。その他の宗派は、推奨するものはあっても、推奨以外の形でも許容の範囲、または、全く決まりがないという場合もあります。

「宗派がわからない」と言いつつも、念珠を持とうと思ったこと、仏教に関わろうとしたことは、大変なご縁だと思います。わからないならキリスト教でもいいのに、わからないなりに仏教の枠の中にいる意識はあったということです。

また、僕の個人的な見解としては、すでに世襲(親の宗派を継ぐ)という時代は終わりつつあるなという流れを感じています。親とは違ってもご自身で自分の考え方、生き方に合う宗派の教えにきいていくというのは、とても意義深いことだと思います。

近頃は無宗教を名乗ったり、自分には関係ないという方も多いですが、いざ、身内が亡くなると、仏式のお葬式をイメージすると思います。もし、そうであれば、もしもの時ではなく、今を生きているご自身のために、少しだけ興味を向けていただけたらなと思います。

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