軸編み

手作り念珠教室 in 厚別区民センター

かねてから宣伝しておりました手作り念珠教室が無事、終了しました。人数こそ定員を大きく下回りましたが、条件の悪い中ご参加くださった皆様には感謝です。

今日のコンセプトは体験講座ということで、上等な作り方を簡単に楽しんでもらおうということを考えました。その為、糸の下処理等、面倒で難しい部分は事前に準備しておき、華やかな作業を楽しんでいただくようにしました。

本日作った単念珠の軸編み方法は、実はとても難しいもので、仏壇店や天然石屋等でさえ、作り方を覚えたいと思っている人は多いようです。しかし、習える場所はほとんどなく、作り方が書いている本などもありません。まして、それが北海道ではなおさらのことです。

僕らのような念珠専門店が作るときは、今日のような手順を踏まず、糸の束を指の間で渡しながら編んでいくのですが、初めての方がやると、これを覚えるだけで今日の物にはなりません。そこで、オリジナルの組みひも台を使って作る方法でやりました。これなら多少時間はかかっても、順番さえ間違えなければ、どなたでも難しい軸編みができるようになります。

上手く玉に糸を通せなかったり、納得のいく編み目にならなかったりと、それぞれに多少手こずる場面はありましたが、最後には皆さん上手に完成しました。

話の種に、同じ大きさの本水晶とガラス玉を見比べてもらったりもしました。いろいろ、見方や鑑別方法のテクニックはあるのですが、実は慣れると雰囲気でほぼわかるものです。身の回り品には結構気を使っている方でも、意外と念珠はみすぼらしかったりするもので、こうして意識して触っていただく機会を持つと、少しずつ良し悪しの鼻が利くようになります。もちろん、高級かどうかではなく、念珠の仕立てだって、緩んだ糸、くしゃくしゃの房ではなく、身だしなみ整えて使っていただくのが何よりなんですけどね。

教室自体は、今まで数え切れないほどやらせていただきましたが、講師として呼ばれるのではなく、自発的な開催というのは今回が初めての試みです。行き届かない点も多かったとは思いますが、概ね楽しんでいただけたようで、無事終了できたことご報告します。ありがとうございまいました。

今後の教室開催についてですが、やってみたいと言ってくれる人が大勢いるにも関わらず、場所、時間、費用、内容の調整が難しいいです。今回のように少人数で、少しずつ回数を重ねてみるのもいいのかなと考えています。

興味がある、こんな講座をやってほしい等のご意見ありましたら、ご意見お寄せください。

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『念珠作り教室』一般公開講座

 

熟練の技術が必要と言われてきた軸編みを伴う念珠を、どなたでも制作体験していただけます。
専門店ならではの高品質な本水晶を贅沢に使いますので、製作体験を堪能できることはもちろんのこと、出来上がった念珠もご自身で修理をしながら末永くお使いいただけます。
春寒の朝。心静かな時間を過ごしませんか。

【日時】
平成29年2月18日(土)
9:30~11:30

【場所】
札幌市厚別区民センター 小会議室
地下鉄「新さっぽろ駅」出口②番
札幌市厚別区厚別中央1条5丁目3-14

【参加費】
4000円(税込)材料代を含む

【制作品】
写真のような女性向けの本水晶の単念珠を制作します。日蓮宗系以外では広く略式として普及している形です。それぞれのご宗旨があるかと思いますが、今回は他の形は作ることができませんので、ご了承ください。房の色は数種類ご用意しますので、お好みのものをお選びください。

【定員】20名(申し込み多数の場合、先着順)

【申し込み】
電話、FAX、メール、各SNSメッセージ等、手段は問いません。
お名前、連絡先(連絡が取りやすい方法)をお知らせください。

長岡念珠店
Tel/Fax:011-389-6772
携帯:090-1305-4148
shop@nagaokanenju.com

 

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着物マダムに囲まれて

週末は道北の豊富温泉まで出張に行ってまいりました。

今年リニューアルして話題になっている、川島旅館様からのご依頼で、竹内礼法きもの学院御一行様の宿泊アクティビティとして念珠作りのワークショップのご依頼を受けました。着物姿で、大人の修学旅行ということだそうです。
念珠つくりの会場は、隣町幌延町の法昌寺様の本堂をお借りしました。

参加者全員が着物姿の女性ということで、大変華やかな雰囲気となりました。
さすが、着物のみなさま手芸関係は得意な方が多いということで、一般的なワークショップではほとんどやることはない軸編みを含む難しい房付けに挑戦していただきました。

通常、念珠屋がやるような四ツ編みでは時間内に完成しない可能性もあるため、急きょ、改良型の組みひも台を制作しました。これなら順番さえあっていれば、複雑な指運びができなくても軸を編むことができます。

最後は房をつけて完成です。

その日は、皆様と一緒に宿に泊めていただき、夕食、朝食とご一緒させていただきました。
皆さんとっても仲がいいこと。過去には着物で伊勢や京都にも旅行をしているそうで、本当に修学旅行のようでした。おしゃべりが楽しくて、朝方返事が返ってこなくなるまでお話してたんだとか。
僕も、皆様方のお話が良い刺激となり、また新しいアイディアも浮かびました。

後で話を聞くと、「念珠つくり」と聞いて初めはあまり印象はよくなかったみたいですが、実際に体験していただいた後は、とても楽しかったということを聞いて安心しました。こうしてまたご縁が広まったことをうれしく思います。

泊めていただいた川島旅館様も大変素敵な宿で、豊富温泉の独特な泉質も温泉通の中では有名な話。
北海道、日本最北の地を目指す旅行の方にはぜひおすすめしたいと思います。

川島旅館ホームページ

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正絹の糸もいろいろです

念珠を作るには、いろいろな用途で糸を使います。

房も糸を束ねたものですし、房を付けるための軸にも糸を使います。
全く撚ってないものを使うこともありますし、撚糸を束ねて使うこともあります。
今まで市販されてきた念珠も、絶対にこうという気まりがあるわけでもなく、どうするのが正解なのかはっきりした答えが分からないでいました。しかし、最近になって糸やさんから得た情報で、昔から糸の使い方というのは、あらゆる用途の専用のものがあるわけでなく、手に入るもの、すでに手元にあるものを撚ったり束ねたりして強度や見栄えを考え、工夫して使われてきたということなのです。
それをきいてやっと納得しました。念珠の糸の使い方も、これが正式ということがあるわけでなく、あらゆる状況に柔軟に工夫できることの方が大切なのです。そう思うと、作り手が違ったり、玉の状況が変われば使われる糸もまちまちということにも頷けます。

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商品として新品として用意するものは、ある程度は規格化できますが、うちのようにほとんど修理の仕事の方が多い場合、もともとのメーカーも違えば、時代も地域も違います。同じやり方ではどうしてもうまくいかないことも多いのですが、最近ではあらゆるパターンに応用が利くようになってきました。

それにしても糸もたくさんの色があります。
写真はすべて正絹のものです。一般的なミシン糸なんかはポリエステル製でそちらはもっと色数が多いですが、うちでは使いません。

先日、青いドレスが白く見えるという写真が大きな話題となりましたが、人間の思い込みや錯覚というのは本当に侮れず、色の問題というのはなかなか尽きません。色見本の実物を見ても、他人とは違う色を見ている可能性もあるっていうことですからね。

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イクネン(育児しながら念珠を作るひと)の道具

手工芸の道具と言うのは非常におもしろくて、 日々、進化していきます。

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このブログをご覧になっている方の多くは念珠に興味ある方だと思いますので、京都の職人さんがどんな道具で作っているか見たことがあるかもしれません。
僕は、房の軸を編み込むときはこの写真のような台を作りテーブルの上に置いて使っています。古いものだと、畳に座って作る前提で、床置きの高さがあり、重りの入った箱が下についていたりします。最近の工房だと、作業台に備え付けで、金属製のものが多いかも知れませんね。そして、念珠がかかっている先端部分は、千枚通しか目打ちのように針状になっていると思います。本当はその方が細かい輪でも掛けやすいし、絞め込んでも抜きやすいので作業はしやすいのですが、僕はあえて太めの木製にしてあります。木工が好きな方なら写真を見てわかるかもしれませんが、板接ぎに使う木ダボを差しているんです。そして台座は固定せず、ちょっとした重りを乗せてあるだけです。底にゴムが貼ってあるので、結構引っ張ってもずれることはありません。

うちは、夫婦で細々仕立てをやっております。育児と仕事を分離するわけでもなく、どちらも半分になっています。一時期は一室を作業部屋にしようとしたり、固定の作業台を用意したり試行錯誤したのですが、そうこうしているうちに子供が2人、3人と増え、子供と別室で作業するということが難しくなってきました。いつのまにか、子供たちを見ながら作業するというスタイルに回帰して、それにともなって道具も変化しました。子供が引っ張って落としたり、悪戯したり、とにかく、上向きに針が出ているというのは想定できる危険が多すぎます。また、いろんな場所を考えた結果、食卓で作業するのが一番やりやすく、設置とかたつけに時間がかからないように、固定しなくても安定して作業できる形になりました。クランプで台に固定するものも使っていましたが、天板が厚いテーブルでは使えません。これなら、その時の状況に応じて、別な机やテーブルでも平らな場所さえあれば作業をすることができます。
ちなみに、傍らに置いてある板は、糸を計る道具で、その仕立によって無駄のない長さを何種類か使い分けています。

今は1~5歳の乳幼児が3人という状態ですが、3人とも学校に上がるころには、道具も作業場所も変わっているかもしれませんね。

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