日曜の夜に日曜大工

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今夜はちょっとした大工仕事です。「念珠屋」といいつつ、実はこういう仕事がけっこうあったりします。
一昔前は、仏具と言えば、木地、うるし塗、金箔、飾り金具とそれぞれの職人さんにお願いする以外に方法はなく、それぞれの手間賃、輸送費、そして最後には営業マンがしっかり利益を取らなくてはいけないため、ちょっとした修理でもとんでもない金額がかかっていました。もちろん、今も最高品質を求めるならそうするしかありませんし、そういうお仕事を承ることもあります。
しかし、その仏具を使用する場所や、仏具ではないけど周辺のものによっては必要十分という考え方もあります。して欲しい作業は日曜大工程度の事なんだけど、自分でやるのはちょっと・・という場合に、よく相談を受けます。そんなときは、材料費プラス、手間賃を計算し無理のない範囲で提案させてもらいます。
こういった場合に、作業自体はさほど難しい事はしていませんが、苦労するのはアイディアの方です。どうしたら費用をかけずに見栄えするものになるか、そのためにはどんな材料を使えばいいか、どのように木を組むのが丈夫で美しいかということをいろいろ思案します。木工の経験があまりない方は「木の箱」を簡単に考えるかもしれませんが、箱を作るには様々な方法があり、工作の精度も必要なため、とても頭を使います。

 

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