雪の下大根

すっかり春らしいと気を抜いていたら、ここ数日でまた雪が降ったり0度近い気温に下がるなど寒さが戻ってきました。
こういった、寒い日に体を温めてくれるのは根菜です。IMGP4928

この時期、北海道では「雪の下」と書かれた大根がよく売られています。
子どものころはこれが普通だと思っていましたが、考えてみれば名前の通り、雪国特有の習慣ですね。
秋に採れた大根を雪が降る前に土の中に埋めて、そのまま春まで保存するのです。目印に杭を打っていた庭先の景色は、今となっては懐かしいものです。

寒さの中でじっと耐えた雪の下大根は、とても甘みが増します。
しっかり味をしみさせるのもいいのですが、こうして薄味に煮るのもまたいいもので、大根の甘み、ニンジンの甘みをそれぞれよく感じることもできます。

身体の芯が冷え切っていたので、ショウガを少し入れました。
また、味が単調なのでアクセントに三つ葉を入れています。
香りが強い三つ葉は、精進料理に使っていいのかと、ふと思いましたが、公開されている多くの精進レシピにも入っているので問題なさそうです。ショウガに関しては、意見が分かれるらしいですが、薬膳の観点からも使ってもよいとされることが多いそうです。