三笠市専勝寺様報恩講

引き続き、遅ればせながらの投稿です。

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10月22日、三笠市の専勝寺様報恩講の様子です。
写真は大逮夜の様子ですが、だいぶん写真がマンネリ化してきて、いつもご覧いただいている方は、どれも同じ写真に見えるかもしれませんが、僕自身は御荘厳を見ればどこのお寺かわかりますので、小さなことは気にせず進みます。

いつも思いますが、やはり大谷派のお勤めは迫力がありますね。
お経は、唸るようにブツブツやるものだというイメージの方には、ぜひ一度体験していただきたいです。正信偈早読みの疾走感、念仏和讃の後半になってくると絶叫に近いものがあります。
こんな風にいうと怒られそうですが、僕のヘビメタ好きの血が騒ぐ感じです。これは一説によると、仏法に出遇えた歓喜(仏教用語としてはカンギと読みます)をあらわしているとも聞いたことがあります。

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大谷派では、お勤めのあと御俗姓が拝読されます。御伝鈔と違い、外陣の左側に座ります。
これは一代記ではなく、親鸞様の俗姓を明かし、後の人が報恩講をどう迎えるべきかということが読まれているようです。(たぶん)
正直、昔の言葉なので、勉強不足のためほとんど意味はわかりません。
蓮如さんが残したものですね。大谷派では「御文(おふみ)」、本願寺派では「御文章(ごぶんしょう)」といいます。
こんなところでも、東西に微妙な習慣の違いがありますね。

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専勝寺様では、本堂脇の廊下にスタンバイさせていただきます。
「ほー、今年はちょっと良いもの持ってくるようになったなぁ」と総代さんに言っていただきました。
たしかに商品構成は、お手頃なものもおさえながら、若干高級路線が増えています。

去年、仲良し二人組で御揃いの腕輪念珠を買ってくださった奥様。
そのうち一人が、残念ながらこの1年のうちに若くして亡くなったそうです。
うちの念珠を見て思い出したようで、寂しそうでした。
「また来年も来てね!」と声をかけて頂き、本当に翌年もお会いできることが、いかに有り難いことかと考えさせられることです。

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布教使は馬川透先生。
今年は、なぜか高僧和讃や龍樹菩薩さまのお話に縁があり、何度も聞かせていただいております。
しかし、理解が深まるどころか、ますますわからなくなるものです。何かを知ろうとすると意外とそういうものかもしれません。
馬川先生は、みうらじゅん氏、岩倉政治氏等、宗教家ではない仏教的な思想を客観的に描いた作品を持っている作家の言葉を引用してお話くださることが多く、私たちには、とてもわかりやすいばかりでなく、紹介された人の本を読んでみたくなるというご縁を広げてくれるお話です。

僕はあまり読書家ではありませんので、読むのも下手で時間がかかります。しかし、ピンときたタイミングで手に入れ損ねると買わず終いということもありますので、とりあえず買ってまだ読んでない本がたまってきました。出張が少なくなる、冬は少しずつ読みつぶしていこうかなと思っています。