「念珠の学校」は、今後どうなる?
「念珠の学校オンライン」がスタートしまして、数ヶ月が経ちました。
【念珠の学校オンライン】の基本情報をご覧になりたいかたは、公式ウェブサイトをご覧ください。
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すでにご入会済みのかたには本当に、拙いシステムでありながら温かく見守ってくださっていることに感謝しかありません。また、残念ながらもう退会してしまった方もいらっしゃいますが、こちらの至らぬところが多く、申し訳なく思っております。残念ではありますが、またサイトがパワーアップしましたら、帰ってきてくれると信じております。
この記事では、今後の教室のあり方について考えていきたいと思っています。
念珠の学校オンラインの現在
2021年5月現在、稼働中の動画は以下の通りです。
- はじめに
- ごあいさつ
- 操作説明
- 参考カリキュラム
- 単念珠の基礎知識
- 頭房単念珠の作り方
- 振分(双輪)念珠の基礎知識
- 振分(双輪)念珠の作り方、前編
- 振分(双輪)念珠の作り方、後編
- アミ紐房(4本足)単念珠の作り方
- アミ紐房(6本足)単念珠の作り方
- アミ紐房(8本足)単念珠の作り方
- かがり梵天の軸編みと付け方
- 湯のし
- 切房の作り方
- 集中講座(つゆ結び)
- 集中講座(親玉の通し方)
- 集中講座(四つ編み)
- 集中講座(釈迦結び)
- 補足動画(四つ編み時の糸のテンション)
文字でタイトルだけ見ても、なかなかイメージが伝わらないかもしれませんが、一般的なひと輪の略式や八宗用とよばれる普及型の双輪はすでに、作れる内容になっています。また、僧侶用の特殊なものを覗けば、一般在家向けとしては、すでに全ての宗派の本式を作ることができる技術を網羅しています。
さらに、リクエストいただければ、順次それに応えていくようにしておりますので、例えば、リストにはない「日蓮宗型が作りたい」という声があれば、解説動画を作ります。
『念珠の学校オンライン』ログイン後の画面
ヘンリー・フォードのはなし
マーケティングの古典を学ぶと、車のフォード社の話がよく引き合いに出されます。
念珠屋なのに、車は関係ないでしょうと思うかもしれませんが、経営者としての鋭い視点は、業種を問いません。
ヘンリー・フォードの有名なエピソードに次のようなものがあります。
「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、 彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう。」
僕はこの言葉に殴られたような衝撃がありました。
お客さんの望むことなら、できる限り応えたい。今でも、そう思っています。
そして、それが良いことだと思っていました。
顧客が馬車しか知らない時代に、ガソリンで走るスーパーカーを望む人はいませんでした。
初めての量産型として有名になったT型フォードを開発しているころにも、車のことは「馬なし馬車」と呼ばれていたそうです。
「どんな念珠が欲しいですか?」
「どんな念珠を作ってみたいですか?」
念珠の種類はもともと多種多様です。
ある一人に限定すれば、その人が関わる可能性がある念珠の形というのは、全体のほんのわずかです。さらに、数え切れない程の材料の種類があることは、こちらの知るところで、お客さんのほうが数え切れない材料を想像して注文するわけではありません。
よかれと思っていた自分よがりな「お客様本位」は、ヘンリー・フォードの例に戻ると、「どんな馬が欲しい?」と聞いていたにすぎません。
そこには、イノベーションが起きないのだということを、最近はひしひしと感じています。
念珠の学校のこの先
念珠の学校オンラインの話に戻りましょう。
あえて、「オンライン」を付けましたが、現在はこのような状況でオンラインが主体となっていますが、未来永劫オフライン開催はやらないと決めているわけではありません。
だからといて、「コロナが落ち着けばねぇ~」なんて、世間のようにのんきに考えてもいません。
あらゆる企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでおり、既存の体験は、オンライン化が進むのは間違いないでしょう。だからこそ、リアルで会うこと、遠くまで移動することの価値が以前にも増すことは間違いありません。
僕は、小さいながらもこのビジネスを存続させなければいけないし、やるもやらぬもコロナ次第なんていう悠長な余裕はありません。
その為には、今年できること、今できることに、チャレンジし続けるべきです。
念珠の学校は、当面オンライン教室の改善に力をいれていくと思います。
Youtube等、無料で収集できる情報の枠をはるかに越えた、有意義な講座の質をますます高めると同時に、そのことを、まだ体験していない人にも伝えていく必要がありますね。
そして、お客さんが想像している以上のイノベーションを起こして行けるようなチャレンジを、自分自身はしていきたいと思っています。
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【念珠の学校オンライン】の公式ウェブサイトができました。