スロウ村の仲間たち2015 無事終了しました
さて、10月11,12日と十勝の池田町で行われた『スロウ村の仲間たち2015』。北海道を中心に大変の人気のあるコンセプト型通販雑誌『northen style スロウ』が主催の雑誌掲載者を集めたイベントです。一日目は、急な土砂降りがあったり、夕方まで霧雨が降ったりやんだりという天気でした。二日目の朝は強風だったものの、お昼前から終了までは秋晴れの穏やかな天気となりました。
芝生でテントを張ったり、大部屋にブースを並べるというスタイルもありますが、うちは、数棟あるコテージのガゼボという小部屋をお借りしました。
2畳ほどのスペースですが、所せましと念珠を並べさせていただきました。
普段、お寺などで出張出店させていただく際には、メーカー製の線香なども並べますが、今回はイベントの雰囲気からして念珠、腕輪念珠に限定し、ワークショップとして、好きな材料を選んで作れる腕輪念珠製作体験のコーナーを作りました。
ワークショップは、ほぼ女性しかいないだろうという想定で準備をしていたいのですが、蓋を開ければ半数以上は男性という・・。
お客様と思考と売り手の思惑というのは、ぜんぜんかみ合っていないということです。そんな中でも作っていただいた主におじさま方。ありがとうございました。こんなことなら、木工旋盤でもセットして、数珠玉から制作するコーナーにした方が面白かったかしら。なんてことも思います。
自然なもの、手作りのもの、こだわりのあるものが多く集まるこのイベントは、よくある物売りが集まるのとは違い、また、趣味的な出展者でもなく、それぞれに想いのなか仕事をしている人が集まっているという意味で、ある種、独特の雰囲気と質の高さを感じます。そんなか、当店も声をかけていただけること、光栄に思っております。
紅葉がきれいなこんな会場です。奥の小部屋に作務衣姿が見えます。
普段は手前の大きな建物に宿泊し、離れの小屋で景色を楽しみながら食事ができるという何とも優雅な施設です。
その食事も結構レベルが高いとか。
あまり他所の写真を撮りませんでしたが、フードコーナーやビックルーフと呼ばれる大部屋には、たくさんのブースがひしめき合って大変な熱気です。こちらは目的のお店に並ぶお客さんでごった返していました。
お釈迦様の法話に、ガンジス川の砂のたとえが良く出てきます。
ガンジス川全体の砂粒をすべての生物の数とすると、一握りくらいが人間の数。その中でも爪の先に乗る程度の砂粒の数が、仏法に遇える人といいます。
日ごろ、お寺やその熱心な檀家さんに囲まれて仕事をしている僕は、こうして広く一般の方が行き交う場所に出ると、いかに普段は爪の先の中だけで仕事をしているかということを痛感しています。
こんなところで、多くの方に仏教の魅力に気づいてほしいというところに僕の願いはあります。
ご購入いただいた方はもちろんのこと、見慣れない念珠に少しでも関心を向けていただいた方に感謝すると同時に、入り口で「念珠屋さんは見なくていいわ・・」と引き返してしまった方のことを考えながら、また今後の活動の糧としたいところです。