突然届いたお菓子は?

先ほど、宅配便のトラックがきまして、仕入れ先に発注していたもの、注文していた本、もうひとつ心当たりのない荷物が届きました。

先日、念珠を注文してくださった方からで、お礼の品でした。

皆さん、いくら良い買い物ができたからといって、お礼にお店に何かを贈ったことはあるでしょうか。僕は一度もありません。しかし、していただくことはあります。特別な思いで作られた念珠はもちろんのこと、ちょっとした修理でも、感激して電話をくださったり、手紙をいただくことは結構あるんです。

日本では、お布施=お寺に現金を渡すことと思われがちですが、財施といっても本来は現金に限ったことではなく、さらには無財の七施というのがあるように、笑顔やまなざし、優しい言葉や気持ち等も布施の一種として誰もの間を行き来するものです。

本当は、作った念珠をお渡しするときに、にっこり笑顔で受け取ってくだされば十分なのですが、遠方のためそれがかなわず、気を使ってくださったんでしょうね。

無財の七施の最後に房舎施(ぼうじゃせ)といのがあります。訪ねてきた人に一宿一飯の施しをするという、今風(いや、ちょっと古い?)に言えば「お・も・て・な・し」の心といってもいいでしょう。次に来るお客さんに、一服休んでいただき、こんなことがありましてねって話をしながら、頂いたお菓子を一緒にいただくのもいいですね。僕が嬉しいということにとどまらず、また笑顔がつながります。

子ども達もとても喜びます。仕事がカツカツというなかでも、ほっと一息つけます。
お返しのお返しというわけにもいかず、なんだかとても気が引けてしまいますが、おいしくいただきたいと思います。

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