『原発が「死んだ」日』永江雅俊 著 阿吽社

本をご紹介します。

阿吽社よりこの夏発刊されました。

『原発が「死んだ」日』
チェルノブイリ被曝児〈ベラルーシ〉89人の里親となった僧侶の20年
永江雅俊 著 阿吽社
2500円+税

原発が死んだ日

著者の永江さんは、旭川市天寧寺さんの現在は前住職さんでいらっしゃいます。以前より、原発問題に熱心なのはよく聞いておりまして、この度、本が完成したということでさっそく注文させていただきました。

もう、何年前になりますか、何かの用事で天寧寺さんに寄った際に、ちょうどベラルーシからの子供たちが到着する日で、旭川空港へのお迎えに同行し、その日の歓迎会をご一緒させていただいたことがあります。

幼くして亡くなった弟さんのこと、ベラルーシから来た優しい子、優秀な子、やんちゃな子たちのこと、東欧の旅のこと、「希望と平和の集い」のこと・・思い返せば、たまたま聴聞させていただいた法話の中であったり、永江さんとの何気ない雑談の中であったり、記憶にあったエピソードが本の中にはたくさん出てきました。

僕にとってはほんの一部ですが、リアルな体験であり、歳の割に大人びて見えたベラルーシの子たちに何が起こったのか、そして今も問題は進行形であることを、その裏に壮大な物語と永江さんの想いがあったことを、改めて読ませていただいた次第です。

消し方をわからない火をつけてしまった以上、人々がその不気味なエネルギーを軽々しく消費する以上、原発のことはそう簡単に、ハイやめましょうと片付く問題ではありません。
賛否の立場では、さまざまな方がいることは承知しています。しかし、ベラルーシの少年少女は何を思い過ごしているのか、まずは感じてみてはいかがでしょうか。それは遠い国のことではなくフクシマも同じで、すぐそこに泊原発がある北海道民にとっても、同じということです。誰よりも、どこか他人事で、いま幸せに暮らしている皆さんにこそ読んでいただきたく思っています。

ご縁あって、発行元の阿吽社さんより、少々在庫を預かることになりました。
書店でも購入可能ですが、当店でも販売しております。
ネットショップ他、メール、電話などで直接連絡くださっても結構です。
出張販売時にも持ち歩いています。
ぜひ、ご一読ください。

長岡念珠店ネットショップにて購入
http://nagaokanenju.shop-pro.jp/?pid=93741899