若竹煮

暦の上では仲春です。
「立春とは暦ばかり・・」というのが、この時期の北海道の手紙ではよく見かける言葉です。

せめて食卓だけでも春らしくと思い、若竹煮を作りました。

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濃い目の昆布だしで、酒と塩だけでさっぱり味付けしています。
この手の煮物はついつい砂糖かみりんで甘くしたくなりますが、それをやると味もマンネリになってしまうので、典座和尚のレシピを参考にそうしてみました。たけのこの風味が良く感じられます。
実は、北海道ではこの大きな筍はとれないので、本当は地元の笹タケノコで作ればいいんでしょうけどね。

今使っていた安価な料理酒は、酒税法の関係上塩がたっぷり入っているものを使っていました。
また、味も添加物により調整されているため、それでは化学調味料を使っているのと同じことになってしまいます。
しかし、いつでも良い料理酒を使うというのも、現実的にはなかなか贅沢な話ですので、お精進の時だけは、こだわっていい酒で料理することにしてみました。
ちなみに、いい酒と言っても飲むのにいい酒とは違います。
飲むには嫌われる雑味の部分が料理酒のうまみになるんですって。