お寺はビジネスではないけど・・・

今日は早朝から、短い食事の時間以外はびっちりデスクワークです。

「お経(きょう)を営(いとな)む」と書いて「経営」になると、だれが言い始めたかわかりませんが、面白いことを言うなと、初めて聞いた時には思ったことです。
お寺はビジネスではないので、利益を出すことが目的ではありません。
しかし、お金が全く必要ないかと言われれば、そういうわけにはいきません。お坊さんだって、贅沢はしなくとも生活をしなければなりませんし、お寺の本堂や納骨堂などの大きな建物、大型の仏具を永年にわたって維持をするためには、大変な費用がかかります。着る物だって、葬儀で着る衣を「ユニクロ」や「しまむら」で買ってくるわけにはいかないのです。とても高価なものです。したがって、必要に応じて寄付を募って、檀信徒一同力を合わせて事業を起こさなければならないということは、お寺が存続する限りついて回ることです。

僕は、単に念珠屋として物品販売をするだけでなく、「長岡に頼らないとうちの寺が成り立たない」と思ってもらえるような存在になりたいといつも考えています。正直なところ、赤字でものを売ることはできません。それは商売人ならだれでも当然のことです。しかし、赤字の手間をかけることは、会社員のビジネスマンにはできなくても、個人事業主の僕にはできます。昔から「時は金なり」といいますが、8時間分の手間をかけてしまったら、日当に相当する利益を出さなければ、仕事としては本来成り立っていきません。
まだまだ駆け出しの商売で、大手のような大量在庫や立派なカタログもなく、極端な値引きや、おまけをつけることもできず、従業員を抱えて、回転率を上げることもできません。それでも、寝る時間を削って、「手間暇」をサービスとして提供することはできます。

このたびは、寄付集めの事業計画の相談を受けました。もちろんお寺としての事情は察しますが、民間企業の知恵を応用することはできます。僕は、当面は一対一の仕事を大事にしたいと思っており、今のところ念珠屋としてのマーケティングや事業拡大には全く興味がありません。しかし、これも勉強です。手あたり次第情報集をしながら、アイデアをご依頼のお寺の事情に沿うようにアレンジして、資料やプレゼンテーションの骨格を形成していきます。

ある程度の、方向性、資料ができました。お役に立てるといいですけどね。

IMGP3306

うんちく

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