数珠屋が着る作務衣

※(当ブログでは、念珠=数珠として書いています。文脈上の理由などから混在することがありますが、ご了承ください)

今日は、夕方まで東京におりました。

念珠の話ではないけど、店主の作務衣の話

そういうの要らないから・・とは言わずに、どうぞおつきあいください。

浅草といえば、雷門をくぐり、仲見世通りを冷やかして浅草寺でお参りというのが、ありがちな観光パターンではありますが、浅草寺を向かって左に抜けた西参道商店街は、僕のお気に入りスポットなのです。

お目当ては、作務衣専門店の藤衣(ふじごろも)さん

お手頃なものから、立派なものまで品の良い作務衣がそろっていて、どの予算でもきっと良い作務衣に出会えると思います。

永六輔も愛した「玄照堂」の作務衣

ご主人に勧めていただいたのが、「玄照堂」の作務衣。

僕に普段お会いする方は作務衣姿も見慣れているかと思いますが、いつも着ている何着かは、すべてポリエステル製なのです。いろいろ着てみた結果、扱いやすさ、耐久性、値段、見た目を考えて、「着心地」についてはちょっと犠牲をはらって、近年はポリエステルを選んでいました。

そんなことを色々お話ししながら、「ご予算があれば・・」と勧めていただいたのが、「玄照堂」の藍染めの作務衣でした。

これがですね、普段来ている人ならわかる、見事にツボを付いてくる作務衣なのです。

先染め生地は、風合いや耐久性がいいのはもちろんのこと、襟のつくり方、紐やポケットの位置、見た目ではわかりずらいところまで、工夫されていて、着る人想いな作務衣です。
作業するにも動きやすく丈夫で、人前に出るにも襟元がきれいに収まるシルエット。

きっとメーカーさんも、見た目には大差ない格安品の存在に苦労していることは、想像に難くありません。
こういう作務衣を着ると、改めて、お客さんを裏切らない良い念珠を作り続けたいなと思います。
どの業界でも、ヘビーユーザーほど、わかってくれるところまでしっかり手を抜かないのは、大変ですが、続ける価値のあることです。

浅草西参道商店街

今日はとても良い買い物ができて満足です。

下町ぶらぶらは良いですよね。
次に西参道をあるくときには、「北海道らーめん なまら」にも行ってみなくては。

ちなみに、すぐ近くにそびえ立つスカイツリー。
一度は登ってみたいものですが、今日はあいにくの天気で下から展望台がみえないほどの低い雲と霧でしたので、やめておきました。また機会があれば。

次回、皆さんにお目にかかるときには、藍染め作務衣かもしれません。