良い念珠を持ってほしい その3

その1では、加工や仕立、素材の質など物理的に優れた念珠、
その2では、手に入れる経緯や、持ち続けたことによって思い入れのある念珠の話を書きました。

最初と最後は直感

そして、その3として信じてほしいのが、自分の直感です。
これは決して、石のパワーがあるとかご利益がありそうとか、そういう類の話ではありません。

たとえば僕は長年ギターを弾いてきて、これから始めたいという人に、どのギターを買えばいいの?と質問されることもしばしばあります。楽器として一般的な論点で優れているかどうかは助言してあげることができます。

しかし、最後に決めるのは、やはり直感です。

自分で抱えてみて、シックリくるボディやネックの形。曲なんか弾けなくてもいい、ポロンと鳴らしてみて心地よいもの。

そして、カラーリングやパーツの質感など、ルックスも好きなもの。そういったギターが見つかれば、それに勝る答えはありません。

理屈・うんちくは後回しでいい

念珠をお買い求めのお客様も「私わからないので・・」と、控えめな方も多いのですが、素敵なルックスの念珠に一目惚れしたら、ぜひ、触ってみてください。

素材の特性で、暖かい玉、冷たい玉色々あります。
左手で持ってみてください。手にかけて合掌してみてください。

そして、「あぁ、こういう感じいいなぁ・・」と思えるものに出会えたら、ほとんど決まりです。
ご予算、宗派、どんな素材なのかということは、疑問なことはご質問していただければ、さらに、答えに近づけると思います。

恋愛によく似てますね。カワイイ、カッコイイ、近くにいて気持ちいい、これからも一緒にいたいと思うことからの方がスタートしやすいです。

はじめから、「年上で年収いくら以上、身長いくら以上、たばこギャンブルしない人、職業は……」と条件を決めてかかっては、素敵な出会いを逃してしまいかねません。

メインはネットショップですが……

そういう意味では、本当はマッチングサイトのような念珠のネットショップをやらないで、リアルな念珠に出会える店舗営業に力を入れた方がいいのかもしれません。

しかし、急に告白できないタイプの人、普段の生活圏には出会いが無い人が居るように、念珠も、急に求めて近寄るのは勇気のいることだと思いますし、良い念珠がどこでも買えるお店というのは非常に限られていますので、ネットショップを作っています。

うちは店舗営業はしてらず、今は、様々な事情で出張による対面販売はできなくなりました。
コストパフォーマンスの良い商品を提供したいという経営観点から、店舗営業はしてません。

その分、問い合わせフォームやLINEでの対応など、気軽に声を掛けやすいツールは整えていますので、店主との会話を楽しみながらネットショップをご利用ください。

また、それでもどうしても現物を見ないと気が済まないというお気持ちも分かります。
自宅兼、事務所作業場になっておりますが、事前にご連絡いただければ、実際にお手に取ってご覧いただくこともできます。
当面は、3人の子供たちが賑やかにしており、ご迷惑おかけするかもしれませんが、どうぞ声をかけてください。

どうぞ愛着のもてる念珠と出会ってください。
ちなみに「愛着」は仏教的には良い意味では使われません。念珠に執着しすぎて振り回されては、また苦しみが増えますからね。

何はともあれ、末永くお付き合いしたいなと思える念珠の方が、仏教ライフも心地良く送ることができると思います。

以上を持って、僕なりに感じている「良い念珠」の3つのお話でした。

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