春に向けて、少しずつ・・

もうすぐ3月といっても北海道は雪深く(・・今年は関東も大変ですが)、1階の窓より高く積み上げた雪は一向に減る様子がありません。

それでも、様々な関係機関が年度末に向けて、逃げる月、去る月を忙しく過ごされているかと思います。

こちらは、確定申告でバタバタしているといっても、もっぱら経理は妻の仕事。僕が関わるのは不明な伝票が出てきたときくらいです。
北海道は、雪解けに合わせて、急にいろんな相談が増える傾向にあり、冬の時期は比較的対外的な仕事はヒマになります。なので、その間に普段できない仕事、内部的な作業をできるだけ進めようとしています。結果的には、開き直って事業に進展が繁忙期より忙しくなってしまうのですが。

この冬はこのブログおよびネットショップの立ち上げなど、思い切ってはじめてみたのですが、詳細を確認していくとまだまだ落ち度が多く、地味な修正作業がこれからも増えそうです。その間にも念珠は念珠でつくっていかないと品薄になりますので、なかなか大変な作業です。ホームページも、気になった個所を随時点検、更新しています。直接売り上げに繋がらない仕事はくじけそうになりますが、こういう地味な丁寧さが、時間はかかっても確実に支持を得られると考えています。

当店では、年に数回「前略 御住職様」というタイトルの、広報新聞を発行しています。こちらも、弥生号が書き終わり、もう数日で印刷が上がってくると思います。タイトル通り、お寺さん向けの内容になっており、もともと何かあればお手紙を書いていた延長です。現在は特別な用事でもなければ、なかなか個々に手紙を書いている時間はありません。そこで、この広報を持ってかえさせていただきました。しかしそれでも、荷物の出荷のときなど必要な情報は納品書等にも記載していますが、一言お礼を書きたい事が多々あります。そんなときは、一筆箋を使ってきましたのですが、このたび面白いものを考えました。

雑誌『スロウ』でもおなじみの消しゴム版画家、山田泰幸さんの世界をPhotoshopで再現してみようと思ったのです。
消しゴムを掘って作ったハンコに見立てた図柄データで型を採ります。山田さんが桜を捺す時に使っている、ピンク系パレット(ちょっと使いこんだ感じ)を参考にグラデ―ションマップを作り、ランダムにそこから色を拾って、制作用ファイルに捺していきます。機械的なべた塗にならないよう意図的にノイズを加えて、インクのかすれた感じを表現しています。全てコンピュータ上で処理しているだけで、工程は本物と全く同じです。

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このような感じで、春に向けて桜模様を作ってみました。全く同じ色の桜は二つとない、いい感じのアナログ感を再現できたと思います。今日の荷物にさっそく使おうと思ったのですが、さすがに2月で桜はないよなぁと思い、急きょ冬バージョンも作りました。

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非常に面白いです。温かみがあって可愛らしい。でも本当は、実際に消しゴムを削って、インクでペタペタ捺したほうが楽しいでしょうし、本来の良さが生きると思います。パソコンで作ったものは、手作り風にみせても、同じものを2枚出せてしまいますからね。
消しゴム版画は非常に深くて、興味深い世界です。ご興味ある方は、山田さんのウェブサイトや著書をご覧ください。

山田泰幸さんの公式ウェブサイト
http://www.ccrjapan.com/hanga/

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