私が念珠屋になるまで・・改め その2

僕がどうやって念珠屋になったのか、その経緯を徒然書いています。
2回目になるこの記事では、社会人になった20代半ばくらいまでの話です。

学生時代のエピソードを読みたいというもの好きな方は、こちらもご覧ください。

就職活動の話

当時の就職事情

僕がずいぶん大学に長居して卒業するころ。

当時すでに「長引く不況」という言葉が当たり前のようにささやかれ、いわゆる就職氷河期と呼ばれている時代でした。

それでも、一応、国立の工業大学ということもあり、学校への求人や推薦枠も多く、就職率は100%を誇っていました。

理想の就職

給料は最低これくらい、福利厚生がしっかりしていて、ある程度安定した会社、なおかつ夢のある理念を持っている会社がいいな・・・

当時は、そんな甘えた思考で求人案内をめくっていました。

(いつかタイムマシーンが出来たら、過去に戻って、当時の自分を後ろから蹴ってやろうと思っています。蹴られた記憶はないので、タイムマシーンは僕が生きているうちには実現しません。)

ここでもへそ曲がりを発揮し、反骨精神のような変なプライドがありました。
大学のコネには頼りたくないという考えでした。

ほとんどの学生は、大学に案内がくる企業説明会や求人の中から選んでいました。
しかし、僕の場合は、求人誌で見つけた企業に、教授の推薦などを乞わず個人的に応募しました。

就職指導のようなものも、結局は「大学の名に泥を塗るな」という話に思えて、出席しませんでした。

大学受験同様、掛け持ち応募などせず、1点張りというスタイルを貫きました。

浪人と留年

浪人や留年を経験すると、社会人になるのがそれだけ遅れます。
どちらも似たようなもんだと思うかもしれませんが、実は天地ほど違います。

「浪人」は、夢を実現するために、目指した学校に入りたくてするものです。
「留年」は、何かしらの問題があり、必要単位が取得出来なかったからするものです。

やる気の無い浪人や、やむを得ない事情があっての留年もありますが、一般的にはそのように見られてしまいます。

つまり、同じ年数でも、浪人はさほど将来に響きませんが、留年をすると就職には圧倒的に不利なのです。

ある会社に応募して・・

札幌で行われた企業説明会で、とても興味を持った会社がありました。
システム開発の会社です。

履歴書にその思いを綴り、面接を受けました。

部長以上の取締役数名の面接でしたが、履歴書の年齢や入学年が他の新卒と違う事に気付き「あれ?留年してるの?」と訊かれました。
当然、想定内の質問です。

そこから長々と、自分がやってきた悪事、怠惰な学生生活を語りました。
「それでも、こんなに魅力的なオレを受け入れてくれない会社ならこっちから願い下げ」という、20代半ばにして完全に「中二病」な自分でありました。

「・・・という事なんですが、どうでしょうか?」

と、逆に問い返したところ、

「普通は留年の理由を詮索しなきゃいけないんだけど、そんなにしゃべられたら、もう聞くことないよねっ!」と、取締役一同、大笑いされたのを覚えています。

そして、めでたく採用。
素晴らしい会社だと思いました。

社会人生活スタート

社会の厳しさに出鼻をくじかれて・・

実際に入社して見ると、短期間のうちにイメージは一転。
たしかに、素晴らしいところもたくさんあったのですが、今で言う「ブラック企業」とも言える雰囲気も多くありました。

きつい環境でも、長居した大学よりは長く居てやろうと決意し、入社から丸1年たった春に釧路の彼女を札幌に呼び寄せ、結婚しました。

しかし、結婚して数ヶ月、その決意も社会人2年目であっさり心折れます。

大学2年目といえば、まだ自分のアホさにも気付いていない頃なのに、社会人とはなんて厳しいんだと思いました。

しかも、静かに辞めれば良いものを、環境改善を訴え、上司に悪態ついて、「社長室へ来なさい」と内線で呼ばれる様なこともありました。

営業へのスカウト

プログラマーという立場だったのですが、辞めると言い出してから、「色々問題はあるが、その交渉力、行動力は買う物がある。営業に移らないか?」という営業部長からのスカウトがありました。

「10年後を想像してみろ?」と部長に言われました。

「その頃、どれくらいの収入があるかわかりませんが、子どももいるのかな・・・毎晩こんな夜中まで仕事しないで、家族で夕食を囲えるようになりたいと思ってますよ」そう答えました。

「みんなそう言うんだよ!でも、現実は違うぞ。子どもだって、すぐに相手にしてくれなくなる。うちの会社でしっかり稼いで、家族にはちゃんと金渡して、自分も好きなことしたらいいんだよ!」

部長。相変わらず毎晩、夜中まで仕事をしていますが、家族と夕食は囲えるようにはなりました。
やっぱり僕は、好きなように生きています。

でも、心のどこかに、「営業か・・」という気持ちは残った出来事でした。

退職

しばらくの間、退職願は一時保留となっておりましたが、「与えられた仕事が不満なのではなく、この会社に愛想が尽きました」と、今思えば、これまたずいぶん酷いことを言って受理していただきました。

次の記事では、いよいよ、仏教との出遇いに近づくところまで書きたいと思っています。

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