畑違いで講師のお仕事

僕は念珠や仏具を取り扱う以外でも、講師として呼んでいただけることがあります。
いつもならそれは、念珠の作り方を教える教室で、参加者の方には実際に手をうごかして、ご自分で仕立てた念珠を持ち帰っていただくような内容です。

今日は、ニーズ株式会社(http://neeth.biz/)様より、ご依頼いただきまして、なんと、1時間半ただしゃべるだけという講師のお仕事をさせて頂きました。急なご連絡で、スケジュールは何とか調整できそうでしたので、二つ返事で安請負したものの、内容は「商材開発」についてお話してほしいということでした。

今年、僕がひそかに目標にしていることで、なるべくお寺以外の人と仕事をしよう、お坊さん以外の人と名刺を交換しようと言うことがありましたので、大変うれしいお誘いでありました。

普段、皆様があまりかかわりないであろう、念珠、仏具、仏教やお寺の話で地固めをしながらお話しをすすめました。

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商材開発ということでしたので、長岡念珠店なりの念珠の開発を整理したお伝えしたつもりです。

「存在意義」
「デザイン」
「クオリティ」

これらがそろって、「語り」ができる商品になるということを、各項目掘り下げてお話ししました。

急なご依頼で十分な準備ができなかったため、「時間を余して話すことがなくなったらどうしよう・・」と少々不安だったのですが、箇条書きで用意したレジュメを追ったらちょうど良い時間となりました。質疑応答が落ち着いてぴったり1時間半。
逆に、予備玉に残しておいた話をできずに残念に思うくらいです。お寺の法話でも、よく布教使さんがしゃべり足りなそうにしていますが、こういうことなんだと、その立場になると改めて感じました。決められた時間で有効に伝えたいことを話すことって、とても難しいですね。

念珠作り方、今日は技術ではなく考え方のお話でした。
もちろん皆さんの目的は、そこから自分の仕事で商材を生む材料が欲しかったわけですが、僕としてはこうして、すこしでも念珠を通じて、仏教に目を向けて頂ける機会になれば、何よりと思っております。