念珠作りの道具 その2
前投稿の「念珠作りの道具 その1」はいかがでしたか。
その1のご感想はわかりませんが、めげずに「その2」に続きたいと思います。
念珠の道具
目打ち
どこにでもある普通の「目打ち」です。
よく似た道具で、千枚通しというのがありますが、千枚通しではだめなんです。
この、刃の付け根が太くなっていることが重要です。
針先で糸をほぐしたり、房の穴を整えたり、特殊な結び方をした場合、結び目を締め込むためにも欠かせません。
暇を見て、枝の部分を倍くらい長いものにしたいなと、5年くらい思い続けていますが、そういう遊びはなかなかやる時間がありません。
糸巻き
房に繋がる糸を図るときに使う定規です。
糸のかけ方を変えることで、あらゆる宗派、大きさの部品に使う糸を測ります。
火事になっても、これさえあればまたやり直せる・・・というのはお袈裟かもしれませんが、それくらい大事な道具です。
実際のところ本当になくなったとしても、もともと誰かに習ったり、型があったりしたものではなく、自分の手の大きさに合わせて自然発生した道具です。
使いながら作り直せば、すぐに同じものは作れると思います。
最近、個人レッスンの受講生さんも増えつつあって、女性が多いものですから、女性の小さな手にも収まる、もう少しスリムなものも作ろうかなと思っています。
腕輪ゲージ
これを作ったときは、自分が天才かと思いました。
きっと、パワーストーンやさんが欲しがると思います。あげません。笑
想像がつくと思いますが、作るのはとても面倒くさいのです。
腕輪念珠は、腕のサイズにピッタリ合わせてオススメしたいものです。
動かないくらいピッタリが好きか、締め付けが嫌なのでゆったりが好きか、お好みもありますし、使う人ごとにジャストサイズは違います。
メジャーなどで測るとけっこう曖昧になりますが、これでしたら、素材や玉の大きさを変えても、ピッタリ同じ内径で作ることができます。
5mm単位で内径を測定することが出来ます。
まとめ2
前記事からの2回に渡り、仕立に関わる道具を紹介してきたのですが、いかがでしたか。
別に珍しくないものあれば、変な自作道具もありましたね。
まだまだ細かいものを挙げたら切りがないですし、発展途上のものもあります。
また、玉を削る道具のことを書き始めると長くなってしまいますので、今回はこの辺で。