「○○仕立」という表記

お盆真っ只中、お墓や納骨堂にお参りしている方も多いでしょうか。
北海道は、カラッと涼しく風もなく、とても過ごしやすい日が続いていますね。

さて、「○○仕立」という表記について、ご質問があったのでブログでも取り上げてみます。
たとえば、下の写真の場合、「本水晶トラメ石仕立」と、当店では表記しています。

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本水晶20玉トラメ石仕立 10,800円

念珠には通常の玉(主玉)意外の、特殊な役玉のことを「道具」と呼んでいます。
写真の単念珠なら、親玉(大きい玉)、ボサ(親玉の下のひょうたん型の玉)、二天玉(両サイドの小玉)の部分が「道具」です。
二輪になると、天玉が4つあるので四天玉、また房の直前につける雫型の玉は「つゆ玉」といいます。これらも含めて「道具」です。

これらの「道具」の部分のみ素材を変えることを○○仕立という言い方をします。
この念珠は、本水晶(透明)の主玉に、トラメ石(黄色~茶の縞)の「道具」が入っていますので、「本水晶トラメ石仕立」となるわけです。
ちなみに、すべて同じ素材でそろえたものは、「共仕立(ともじたて)」といいます。

先日、お客様より「水晶仕立ってことは、本物の水晶ではないってことですよね?」と、聞かれました。
おそらく、「みりん風調味料」は本当のみりんではないのような、感覚で受け止めてしまったんでしょうね。

「この念珠、紫水晶仕立てにしてもらうことできますか?」なんて言われたら、なかなか通なお客様だなと思います。
「メインの素材」+「○○仕立」という呼び方、みなさんも頭の片隅に入れておいて、楽しく念珠を選んでくださいね。