黒羅漢と独山玉

 

また、御遣い物として、黒羅漢の念珠を選んでいただきました。
ご依頼主は、九州の真宗大谷派のお寺で、連絡をとるのは実に5年ぶりでしょうか。
その間、なにか営業したわけでもないのに、こうして思い出していただけるのは、本当にうれしい限りです。

さて、今回は道具に独山玉(どくざんぎょく)という石を選んでいただきました。
近年はアクセサリーの世界でソーシュライトとも呼ばれているようです。
念珠の材料としては、意外と前からありますが、仕入れ状況にはムラがあって、いつも手に入るわけではありません。
産地が、河南省南陽県の独山という地域のため、そのまま鉱物の名前にもなりました。
見た目は、本翡翠によく似ており、「中国翡翠」という表記で書いてる場合もありますが、翡翠ではありません。

独山玉は、木の玉と相性がよく、いろんな組み合わせが考えられると思います。
淡い緑に品があって、黒羅漢の玉とよく調和していますね。

独山