「まなびライフ」講座のご紹介(前略御住職様 第24号その6)

「まなびライフ」講座のご紹介

念珠店とはずいぶん畑違いのようにも思われますが、「まなびライフ」という事業もしています。私がやってきた念珠店の事業ノウハウは、振り返るとかなり特殊な方法でした。非常に低リスクで、あらゆる事業に応用できます。ビジネスだけでなく、たとえばPTA行事のプロジェクト、ボランティア団体の運営、市民活動の事務、もちろんお寺でも少しずつ利用していただける機会が増えてきました。しかし、そんなことができると思って真似する人はほとんどいません。不安定な世の中でリスク分散をしなくてはいけない時代に、ひとつの会社のサラリーマンだけでなく、なにか始めたいと考えている人は多いです。大きな資産もなく、リスクも少なく、個人が新しいビジネスにチャレンジしたいと考えたときに、私の知っている事は断片的なことだけでも参考にしてもらえることは多いと考え、それを伝えるために幅広く活動しています。
副収入になる事業を考えるお寺も増えてきました。また、お寺の護持・運営についても、できるだけ低コストで持続しやすい方法を模索している住職さんは多いと思います。大変な時代になり、先代のときにはあたりまえにやっていたけども、現在は削減されたものも多々あるかと思います。

時代に合っていないもの、明らかに無駄だったものは、整理していかなくてはいけませんが、残した方が良いもの、時代に合わせて始めた方がよいものについては、何でも業者任せにせず、知識をつけて身内でやりくりしていくという選択もあります。「まなびライフ」はそんなDIY経営を目指す方を応援する事業になっています。

パソコン、スマホ、インターネットの活用法

まさに、時代の必携品ですね。前章まで長々と語った、Web3やNFT(デジタル資産を保証する技術)についても、パソコンやスマホがなければ話が始まりません。ただ、まだまだ現実味がないかと思いますので、もう少し緊急性の高い話をします。

目先の問題として、たとえば連絡手段においても郵送、電話、FAXに頼っているお寺がほとんどだとは思います。

今は、高齢者でもかなりの割合でスマホを保有しており、少しだけサポートしてあげるだけで、大いに活用できることが分かっています。私が参加するいくつかのボランティア団体では、七〇代が多く活躍していますが、少しずつICT(情報通信技術)化を進めて、多くの方が便利に使いこなしています。

PC作業する女性

また、見栄えする行事のパンフレットや寺報なども、一昔前なら広告代理店がやっていたような作業を、自分でやることも可能です。ホームページなどの制作、運営も然りです。

江別市内の団体の事例

私が関わっている江別市の保護司会、民生委員児童委員では、二〇二二年より積極的にビジネスチャットの導入を始めました。かつては、郵送によって会議の案内等を流し、出欠の連絡は、電話やFAXで返すというのが常でした。現在でも多くの団体がこれに近いと思います。

想像の通り六〇代~七〇代が多い団体で、ICTツールの導入を提案しても、とても抵抗がありました。しかし、丁寧な説明を繰り返すと、みなさんは想像以上に使いこなしています。はじめは、簡単なメッセージを送信する程度にとどまりましたが、たとえば広報紙の編集メンバーは、オンライン上に原稿や計画などの情報を集約し、簡単な連絡は会議を開くまでもなくチャット上で済んでいます。

スマホでキラキラする高齢者

反対意見としては、単にスマホ操作は苦手というだけでなく、手間を掛けて、みんなで折り込み作業をするような時間が良いものだという意見もありました。たしかに、そういう作業でチームの結束力を高めていたことも一理あると思います。しかし、そういった手間が一気に削減されて人間関係が希薄になったかといえばそうではありません。単純作業の負担が軽減されたことで、実際に集まった場所では、活動内容の吟味や将来に向けての建設的な意見交換をする時間が増えてきたように感じています。より人間らしく、本来の有意義な活動に専念するためにも、業務改善は良いことです。

面倒だから、業者にお願いしたい

それでも、自分たちでやるのはちょっと……と、躊躇する声も多いです。

これらの作業を請負で私がやろうということも考えましたが、早々にそれはやめました。「食べたら無くなる魚をあげるより、魚の捕り方を教えるべき」という例えを出せば、その理由を分かっていただけますよね。請負でやり始めると、永久にお寺が高いお金を払い続けることになります。景気が良い時代ならば、どんどん値上げしながらお互いにメリットがあればいいのですが、今の時代には合っていません。

Techno Flutter(テクノフラッター)

※ここで少し宣伝です。

前述の通り、長岡念珠店としては、請負でホームページ作成などはしない方向で考えていますが、シンプルなホームページで良いので格安で依頼したいとご要望があれば、十二歳の次男坊がウェブサイト制作で起業しましたので、ぜひお声がけください。(もちろん私は、父親としてサポートしています)

https://techf.pro/

まなびライフで学べること

私が一〇年も二〇年も時間を掛けて学んできた知識、ノウハウを凝縮してお伝えしますので、同じ料金を払っていただくなら、その知識、ノウハウを習得していただいた方が、その後の運営にお役立ていただけると考えているのです。
問題を解決するためにどんな提案ができるか、その範囲はとても広いですが、参考までに具体例をいくつか挙げてみます。いずれも、過去のノウハウに加えて、長期的に持続しやすく、未来を見据えた方法を考えています。固定のパッケージ教材にはしにくい内容ばかりです。漠然とした悩みでかまいませんので、まずはお気軽にご相談ください。

インターネットによる広報

電柱看板や電話帳には頼れない時代になりました。インターネット上に最低限でも情報公開しなければと考えているお寺は多いと思います。ホームページ?フェイスブック?インスタ?いろいろありますが、体系立てて情報を整理し、お寺の状況に合わせた最適解を提案する準備があります。

お寺内の円滑な情報共有

たとえば、ホームページなどで行事の案内を出す方法もありますが、これは、あまり上手な方法ではありません。これにはビジネスチャットという仕組みを利用すると円滑になります。LINEを使っているという人は多いかもしれませんが、組織内の連絡用にはLINEも実はデメリットが多いです。LINEとよく似たツールでLINE WORKS他、Chatwork、Slackなど、いくつか選択肢はあります。管理者側が上手に運用すれば、機械操作が苦手なかたでも十分つかいこなすことができます。

紙のデザイン

「ペーパーレス」という言葉もすっかり定着しましたが、今でも紙のメリットが大きい場合もあります。そんな時に、Wordのようなソフトで何かを書き始める人は多いかもしれませんが、内容や対象によっては、もっと良い方があります。デザインとは、上手い下手が数値化しにくいスキルなので軽視されがちですが、少しの知識を持って気を付けるだけで、伝わり方がまるで変わるという場面を何度も見てきました。

まなびをシェア

「まなびライフ」のコンセプトは二点あります。

ひとつは、「人生一〇〇年時代を生き抜く」ということです。世代によって感覚が大きく違うかもしれませんが、私のような氷河期世代と呼ばれている年代になると、定年退職して年金で悠々自適に暮らしたいというイメージはありません。歳をとっても金儲けに明け暮れたいわけではなく、純粋に、何かしかけなければ人生の後半には食い扶持がなくなるという危機感を持っています。

生涯学習というと、今のところ趣味的な学習を指していることが多いですが、これからは中高年の学び直しということが重要視されてきます。歳を重ねたからこそわかることや、勉強って楽しいと思える感覚は学生時代とは違う面もありますが、将来のために、実益の為に学ぶことも、今後は需要があると思っています。

コンセプトの二つ目は、それぞれ学んだことをシェアしようということです。シェアというのは時代のキーワードです。独り占めして他者を出し抜くのではなく、周囲とシェアして共に幸せを目指そうと考えます。ある人が感じている悩み、それを解決した知識は、別な人にとっても同じように役に立つ可能性が高いです。ですから、一人に教えて終わりではなく、動画教材として残すことで、他の会員も視聴できるし、自分でも気兼ねなく復習できるような仕組みになっています。

「念珠の学校オンライン」では、私の培った念珠に関する技術や知識を惜しみなく公開していますが、動画を使って学びをシェアするということが上手くできましたので、念珠に限らず、パソコン活用スキルの学習を中心とした「まなびライフ」の講座においても応用しています。

「まなびライフ」では、これらの知識を共有し、皆さんが新しい挑戦を始める手助けをします。一緒に学び、シェアし、時代に合った新しい活動を創出しましょう。

まなびライフ講座案内
https://it.manabi-life.net/

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