お変わりありませんか?(前略御住職様 第24号 その1)

お変わりありませんか?

大変ご無沙汰しております。お変わりありませんか?前回の発行から少し間が空いてしまい、忘れられてしまったかもしれないと心配しておりました。今回はお伝えしたいことがたくさんあって、特大号になりました。

新しい試みとして、ブログに投稿しながら執筆するスタイルを採用しています。インターネットでご覧になる方は項目毎の投稿ですが、紙でお届けする方にとっては、一種の小冊子のようなボリュームになるかと思います。気になるトピックから読んでいただければ幸いです。

このお便りは「前略御住職様」というタイトルで、十年以上にわたって形を変えつつ続けています。かつては年に三~四回作成していましたが、現在は情報発信の方法が多様化し、主にインターネット上での活動が多くなったため、紙のお便りは年に一度程度になりました。この間に新たにお付き合いが始まったお寺も多く、SNSやウェブサイトを通じて交流が始まったお寺も少なくありません。紙のお便りを送るのは一風変わった試みですが、ハイブリッドな配信方法でお届けしています。

2010年に発行された、第一号の『前略御住職様』

このお便りの紹介を少ししてみたいと思います。なぜ「前略御住職様」なのか、という疑問があるかもしれません。2009年までは札幌の仏具店に勤めていました。飛び込んだきっかけは「ご縁」だったと言えます。仏具やお寺のことは何も知らず、多くを学びましたが、営業の世界の厳しさに疲れ、仏教そのものに惹かれて、矛盾を感じつつ退職しました。

その後、日雇いのアルバイトを経て、徐々に念珠屋としての道を歩み始めました。以前大事にしていた訪問営業は時代に合わないと感じ、ほぼ辞めました。そこで、ご住職様への手紙を書き始めたのですが、お付き合いが増えると個別に書くのが難しくなり、「前略御住職様」という形で近況を綴り、お寺にお配りするようにしました。

2023年はコロナ禍が終わったかどうか不明瞭な一年でした。お寺の日常や行事はどう変わりましたか?今回のお便りでは、この一年の見聞きした話、社会情勢、長岡念珠店の最新情報、私自身の変化、そして念珠を超えてどのように生きようとしているかなど、幅広くお話しします。一冊の本のように全てを読んでいただくことは期待せず、興味のある部分だけでも目を通していただき、お寺の運営や日々の活動に役立てていただければ幸いです。

撮影 2022年 千歳・支笏湖 氷濤まつり