幌延町法昌寺様 報恩講

北海道もやっと春らしくなってきました。

4月23日は、サロベツ原野のお寺、法昌寺様の報恩講へお参りさせていだきました。
本州の方(札幌の方でさえ・・)は、ピンとこないかもしれませんが、法昌寺様がある幌延町下沼というところは、300kmほど離れています。東京から福島市くらいの距離ですね。


幸い天気は良くて、ドライブ日和でした。
いつもは荒海のイメージが強い日本海も、この日はベタ凪(なぎ)。写真は小平町です。


サロベツ原野の端に不気味に立ち並ぶ、オトンルイ風力発電所。
他には何もなくて写真ではスケール感が伝わりませんが、風車の高さは99メートルもあるらしいですよ。


こんな日は、海の向こうに利尻富士も見えます。頂上付近は雲をかぶっていました。
それにしても、地平線よりも建物の方がめずらしいと思うような景色。

到着


天気が良く、道中は走りやすかったです。
法昌寺様は浄土真宗本願寺派のお寺です。お寺の周りは、原野、牧草、牛。僕にとっては見慣れた景色ですが、都会暮らしの方は驚く環境ですね。

布教使は、妹背牛町(もせうしちょう)法忍寺様の若院さん。

本堂横で、念珠も並べさせていただきました。
帰り際に声をかけてくれたおばあちゃんは、「とっても楽しかったですよ」と。

対面販売というのは、商売人としてはいわばライブのようなものです。
ライブ会場でファンのみなさまと接するのは、こちらにとっても有意義で楽しい時間です。

お勤め

正信偈(しょうしんげ)が声たからかに勤まりました。

ハートフルなご法話にみなさん熱心に耳を傾けていました。

ベテラン布教使の巧みな話術で心をつかむお話もすごいなと思いますが、最近は30~40代の若手僧侶のしっとりと落ち着いた口調で語りかけるスタイルも定着してきました。

「わかりやすい」という感想がつい出てしまいますが、感想としてあまりにチープ。聞いている方にとっては、話し手が思っている以上に心に残るお話だと思います。お寺では60代以上が圧倒多数ですが、もっと、若い世代にもきいてほしいですね。

変わりゆく法要のスタイル

法昌寺様はいままで9月にやっていた法要ですが、今年は諸事情もあって4月に移行されました。
例年よりも大変お参りの数が多かったそうです。
酪農家が多い地域ですので、9月は牧草の仕事が忙しいんですって。

お寺は昔からの習慣や伝統、宗派や地域のしがらみもあるかとは思いますが、「みんなが参れる」に重きをおいて、柔軟に変化していくことも必要な時代だなということ感じました。

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この時期なので、普段いないところにまで結構シカが多いのです。
秋と違って、シカの表情も穏やかではありますが、郊外を運転する方はご注意くださいね。

うんちく

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