うちの宗派がわからない!

新しく念珠を求めたいというお客様には、必ず宗派を確認します。
「え?宗派によって違うんですか?」というのが、8割がたの反応です。
近頃は、「どこの宗派でも使えます」と簡単に表記してあることが多いので、万能タイプですべてOKと思っている方も多いかも知れません。もう一つの理由は、ご実家の宗派で小さい頃から見慣れた形があっても、その見慣れた形が、その人にとっての普通だからです。

いずれにしても、宗派をお尋ねしたときの答えとしては、「うちの宗派がわかりません」、「どこの宗派でもつかえるやつでお願いします」という返事がとても多いです。

どれが正しい念珠かと言うのは宗派の決まり事だけでなく、地域柄や、お寺によってもこだわりがある場合もありますので、難しい問題です。すくなとも、日蓮宗(各分派も含む)に関しては、本式へのこだわりが強いので、何でも良いというお返事はできませんのでご注意ください。その他の宗派は、推奨するものはあっても、推奨以外の形でも許容の範囲、または、全く決まりがないという場合もあります。

「宗派がわからない」と言いつつも、念珠を持とうと思ったこと、仏教に関わろうとしたことは、大変なご縁だと思います。わからないならキリスト教でもいいのに、わからないなりに仏教の枠の中にいる意識はあったということです。

また、僕の個人的な見解としては、すでに世襲(親の宗派を継ぐ)という時代は終わりつつあるなという流れを感じています。親とは違ってもご自身で自分の考え方、生き方に合う宗派の教えにきいていくというのは、とても意義深いことだと思います。

近頃は無宗教を名乗ったり、自分には関係ないという方も多いですが、いざ、身内が亡くなると、仏式のお葬式をイメージすると思います。もし、そうであれば、もしもの時ではなく、今を生きているご自身のために、少しだけ興味を向けていただけたらなと思います。

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