明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは

念珠教室受講生の甥っ子さんへ届けたかった念珠、残念ながら間に合いませんでした。今朝早くに、亡くなったというお電話をいただきました。

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材料が届いたのは、同日夜になってからでした。胡桃に羅漢さんを彫刻して黒く染めたものに、道具はブラックルチル。「友引」にあたって葬儀が伸びたので、灰になる前にはお届けできそうです。

友引という字面から「友を引く」ので葬儀をすべきではないというのは、迷信で仏教には関係ありません。そもそも大安や仏滅など六曜というのは起源が定かではないのと、「御日柄」という考え方が戦争中にゲン担ぎで流行ったんですね。絶望的な窮地で、なにかにすがりたかったんでしょう。
人の死にお休みはありませんので、火葬場は休むわけに行きません。そこで、こじつけで友引を休みにしました。たぶん東京のように民間火葬場が多いところは、友引でも休みなく動いていると思います。確認したわけではないですが・・・
今回亡くなった方は、浄土真宗本願寺派の方です。とりわけ、物忌みを嫌う浄土真宗では特に御日柄は関係ないはずなのですが、そういう事情で、葬儀が延期になります。火葬場が休みなので、友引前日はお通夜ができないのです。

息があるうちにお届けできなかったのは残念ですが、「友引」のおかげで、身があるうちにお届けできそうです。
「夜半に嵐の吹かぬものかは」思いがけない嵐で、桜は散ってしまいました。明日の花見はできないのです。
人生一期一会。「また今度」は誰も保証することができません。

 

 

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