『13歳のチカラが世界を変える』

スマナサーラ長老の新書がでました。
こちらは、2010年に出された本の大幅改訂版ということでした。
タイトルの通り、13歳へ向けて語られたもので、中学校で行った講演会の記録から書き下されています。

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著書のアルポムッレ・スマナサーラ氏は、スリランカ上座部仏教の長老で、以前たまたま書店で手に取って読んだ本以来ファンになりました。ファンなのに、いまだに長老の名前が流暢に言えません。すみません。
今回もさすがという感じです。
相手が13歳ということで、とても読みやすい内容、ボリュームになっています。難しい仏教用語も出てきません。

それにしてもすごいなと思ったのは、スマナサーラ長老の話を生徒たちに聞かせたいと思った先生たちの熱意です。きっと、生徒も話を聴いて楽しかったと思います。講演後、先生も学校も変わったと思います。全員じゃないにしろ、話を聴いた生徒の親御さんたちにも変化があったでしょう。

僕のことを良く知っている知人達は、僕がオススメするとまた長岡がマニアックな仏教書読んでいると遠巻きに近寄らなかもしれませんが、今回は違います。
タイトル通り中学生にも読んで欲しいし、もちろん高校性にも、そして子を持つ親にも。お子さんがまだ小さければ日々の子育てを楽しむエッセンスとして取り入れてほしいし、少し応用して視点を変えると、上司と部下、先輩と後輩、店員と客、ありとあらゆる「あなたと私」を楽しくしてくれる術です。だから、ビジネスマンにも。そして、ぜひ、学校の先生には読んでいただきたいです。

少々ネタバレになるかもしれませんが、タイトルの意味が読み進めていくとわかりました。
中学生を教育するための内容じゃないのです。中学生に、親や先生の育て方を伝授するのです。
とても面白い切り口。

仏教は面白い。
よし、今日もいい一日だった。
心のバッテリー、フル充電完了。