精進料理

少し前に、精進料理について考えたいという投稿をしました。
僕は普段から毎日の家庭料理以上に、楽しみとしていろんな料理をしている方ですが、急に精進料理と思い立ったところで、発想にも限界があります。単に肉や魚を避けただけでは、ただの我慢大会になってしまいます。

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そこで、基本的なことを知りたいと思って、購入した本がこちらです。
その手の本を読み漁った方ならたいてい知っているであろう、どちらも有名な本です。
お大師様(弘法大師)の流れを組む高野山真言宗と、比叡山で学んだ道元禅師の曹洞宗の2冊。
どちらも基本的な料理方法に大きな違いはありませんが、宗派的なコンセプトに若干の違いもあり、レシピ本としてだけなく、仏教書として、レシピ以外のコラム記事も大変興味深く読ませていただきました。

レシピをパラパラと眺めたところ、ざっくり料理することになれている私たちにとって、正直とても面倒くさそうです。
精進料理と聞くと、修行のために食べることばかりに目がいきがちですが、手間をかけて作ることもまた大変有意義なことだと感じました。「クックパッド」等はとても便利でよく利用しますが、メニュー名に続くサブキーワードは、「簡単」、「時短」、「手抜き」のような言葉が目立ちます。忙しい現代人ではありますが、心静かに手間をかける時間を少しでも設けて大切にしたいものです。

また、仮に仏教に興味がないとしても、料理本としてもとても良いレシピ本だと思います。
日本人は、本来とても繊細な味覚を持っていると聞いたことがあります。和食を見直す意味でも、本を参考に少しずつチャレンジしてみたいと思っています。小さな子どもが3人いる我が家では、オリジナルの工夫として、子どもに喜んでもらう工夫というのも必要かもしれません。食事の時間が嫌いになったら本末転倒ですからね。

何はともあれ、まずは実践です。