まるで鶏のから揚げ!子供が喜ぶ精進料理

精進精進料理って、結構レシピ本なども出ていますが、本当に意義深いと思える境地に達するのは難しいと思いませんか。

フェイク料理を美味しく食べて、そんなご縁から精進料理を考えるのも一考の価値ありです。

精進料理の入り口

いろんな方面から精進料理にたどり着く

正直な話、大多数の人は精進料理には興味がないでしょうし、興味のある人の中にも、ベジタリアン、マクロビの延長で、健康のため、ダイエットのためという入口が違う方もいるでしょう。(僕はそいう言う方を否定はしませんよ。何が縁で結果が変わるかわかりませんので・・)

仏教を実践する延長で・・

そして、仏道の正面玄関から精進料理に興味を持っても、命尊しと思って、不殺生戒を守るのは素晴らしいことではあります。

しかし、心のどこかで「動物の命は奪えないので、物足りないけど野菜を・・」という気持ちがよぎれば、ただのやせ我慢とあまり変わりないようにも思ってしまいます。

楽しく美味しい精進料理

工夫次第でより美味しく

実践してみると、作れば作るほど、ちょっとした手間やコツで野菜も今まで以上においしくいただけるようになりますし、濃い味付けにしなくても、野菜の甘みや昆布の旨みの微妙な部分に気づけるようになってきます。

また、無意識のうちに繊細な味を感じようともします。
個人的にはフレンチをいただくと感覚が似ています。

でも、子どもにそれを強いるのは無理というものです。実年齢は大人でも、同じように味覚や習慣が子どもの人も然り。

子どもが喜ぶ精進料理

そこで、うんちくを語らなくても、小さな子供が素直に喜んくれるような精進料理がもっとあってもいいかなと思うのです。

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鶏のから揚げ(北海道ではザンギといいます)のような、フェイク素材です。
言わずに出せば、普通の鶏だと思って食べてしまいそうな出来でした。

鶏のモドキの正体は?

実は高野豆腐を使っています。

水で戻すと、パサパサしたスポンジ状の食感になりますが、熱湯で戻すと、つるんとした感じになるんです。
醤油やみりんで下味を付けて、片栗粉や小麦粉で衣を付けて揚げます。
こちらの高野豆腐から揚げは、鶏ももの皮付きの部分を食べているような感じさえします。

同じ手法でハンバーグなどにも応用できそうですね。

もどき料理の是非

じゃじゃーん!実は、お肉じゃありません!

というカミングアウトをしながら、いのちをいただくことを考えるというのも、とても良い機会です。

偽って欲を満たそうとするとは修行にならん、という反論も確かにありそうですが、こんな入口から始まっても、いつかは少しでも奪う命を減らす生き方を考える機会につながれば悪くないなと思っています。

実際、有名なところだと「がんもどき」があるように、植物性素材をつかって動物性の料理に似せるという手法はかなり古い時代から用いられてきたようです。

機会を得ることが大事

おいしいだけでなく、まずは親しんでもらうことで、少しずつ意義深いものになるように思うのです。
ご家庭でも簡単にできますので、ぜひお試しください。