お精進の漬物

さて、少しずつ勉強しようと思っている精進料理。
中でも漬物は欠かせません。精進料理は「一汁二菜」などと数えますが、汁ものが一つにおかずがふたつという意味です。
つまり、ご飯ものと漬物は黙っていても付くことになっていて、わざわざ数えません。
いっぺんいろいろはできませんので、まずは常においしいお精進の漬物がある状態を日常にしていきたいと考えました。もちろん、100%精進料理生活を目指しているわけではありませんが、漬物は思いついたときにすぐに食べれるわけではないので、日ごろから漬けておく必要があります。

僕は割と漬物が好きで今までも季節の野菜は何かと漬ける習慣があります。
しかし、今までは化学調味料だったり、鰹ダシなんかはおいしいので使って漬けていました。
カブの漬物レシピがありましたが、北海道はあまりカブを食べる習慣がないので、大根で代用です。今までと違って、出汁は昆布、塩味を基本に、物足りない分は、ほんのり甘酢にしました。酢を使うというのは、知らないわけでもなかったけど、今まではやらなかった方法です。

なんともやさしい、大根の甘み。

精進料理は、限られた食材で我慢する修行だと思っていました。
しかし、知れば知るほど、食材を最大限に無駄なく活用し、手間暇をかけることでおいしくいただくことのようです。
お客様用に飾り切りして見栄えを整えることがあっても、切り落としは捨てることなく、まかないとしていただくそうです。大根の皮一つとってもそう。漬物用に剥いた皮は良く洗い、細く刻んで味噌汁の具にしました。

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